災害は外だけでなく、家の中でも多くの危険が潜んでいます。
家具の転倒、ガラスの飛散、落下物――。
これらは地震や強風のときにケガや死亡事故につながる重大リスクです。
ここでは「家の中で最初にチェックすべきポイント」をまとめます。
■1.寝室の安全を最優先にする
災害の3割以上は“寝ている時”に発生します。
● 頭上に家具を置かない
● 窓際にベッドを置かない
● ガラス飛散防止フィルム
● ランタンを枕元に
寝室の安全確保は命を守る一番の近道です。
■2.大型家具は必ず固定する
大地震では“タンスの転倒”が重傷の原因になります。
● L字金具で固定
● ポール式つっぱり棒
● すべり止めマット
● 引き出しの飛び出し防止
特に高さ180cm超の家具は必ず対策を。
■3.ガラスの飛散対策をする
割れたガラスは刃物以上に危険です。
● 窓に飛散防止フィルム
● 食器棚のガラスに養生テープ
● 割れやすいものは低い位置へ
「ガラスが飛ばない家」は安全性が段違いです。
■4.コンロ周りの火災対策
家庭内火災の大半は“キッチン”が原因です。
● 可燃物を近くに置かない
● 揚げ物中は絶対に離れない
● 消火器・消火スプレーを配置
● IHでも油火災は燃える
火災は防げばゼロにできます。
■5.倒れやすい家電を固定する
地震で“テレビの落下”“電子レンジの転倒”が非常に多い。
● 耐震ジェル
● 固定バンド
● テレビ台の補強
● 冷蔵庫の転倒防止金具
高価な家電を守るだけでなく、ケガ防止にも重要です。
■6.避難動線を確保しておく
災害時に“物が散乱して外に出られない”事故が多発します。
● 廊下に物を置かない
● 玄関に段ボールを置かない
● 靴はすぐ履ける位置へ
避難ルートを日常から“空けておく”意識が大切です。
■7.感電・漏電対策
地震後の火災の一因が“通電火災”。
● ブレーカー位置を家族全員が把握
● 電源タップのホコリ掃除
● 古いコードは交換
「ブレーカーを落として避難」は家庭ルールに必ず追加。
■まとめ
家の中の安全対策は、今すぐできるものばかりです。
- 寝室の安全
- 家具の固定
- ガラス対策
- キッチン火災予防
- 家電の固定
- 避難動線の確保
- 漏電火災対策
これらを整えるだけで、家は“災害に強い空間”に変わります。

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