【防災士が解説】“災害時に必ず役立つ家電の使い方”|停電でも強い家にするための工夫

災害時は、いつも使っている家電が“そのままでは使えなくなる”ことがあります。
しかし、少しの工夫や設定変更だけで、家電は防災アイテムとして大きな力を発揮します。

ここでは、停電・断水・寒さに強い家にするための「家電の防災活用術」をまとめます。


■1.冷蔵庫は“開ける回数を減らす”のが最強の節電

停電時、食品を守るには冷気を逃がさないことが最重要。

● ドアはできるだけ開けない
● 開けるときは“必要な物を決めてから”
● 冷凍庫は48時間、冷蔵庫は4〜6時間持つ

停電時の食品ロスを大幅に減らせます。


■2.電子レンジの代わりに“カセットコンロ”

電子レンジは停電したら使えませんが、カセットコンロがあれば調理が可能。

● レトルト食品を温める
● お湯を沸かす
● 常温でも食べられる食品を温めて安心感アップ

ボンベは1週間で4〜6本が目安です。


■3.洗濯機は“停電復旧後すぐに使わない”

災害時の洗濯機は注意が必要です。

● 配管が壊れていると水漏れ
● 停電復旧のタイミングで故障することも
● まずは蛇口・排水口の安全を確認

水道復旧まで“手洗いセット”があると安心です。


■4.エアコンは“事前のフィルター掃除”が命を守る

夏・冬で生命線となるエアコン。

● フィルターが詰まると効率が落ちる
● 停電後は“弱”から起動すると故障しにくい
● 温度を上げすぎ・下げすぎない

室温管理は災害時の健康リスクを大幅に減らします。


■5.照明は“ランタン+懐中電灯”で代替

停電時の家電としてもっとも重要なのが照明。

● LEDランタン(室内全体を照らす)
● 懐中電灯(作業用)
● ヘッドライト(両手が使える)

電池とバッテリーのストックもセットで準備。


■6.テレビは“情報源として最後まで使う”

テレビは災害情報の正確性が最も高いメディア。

● 避難情報
● 気象庁会見
● 河川情報
● 警報・注意報

停電前に必ず確認しておくことが大切です。


■7.スマホは“節電設定で長時間化”

災害中、スマホは家電よりも重要。

● 低電力モード
● 明るさを最小
● 不要アプリを切る
● Wi-Fi・Bluetoothオフ

モバイルバッテリーとセットで“命を守る装備”になります。


■まとめ

家電は災害時の強い味方になります。

  1. 冷蔵庫の開閉を減らす
  2. カセットコンロで代替調理
  3. 洗濯機は復旧後に安全確認
  4. エアコンは事前のメンテ
  5. ランタン+懐中電灯
  6. テレビで早期情報収集
  7. スマホは節電設定

この7つだけでも、停電や断水に強い家へ大きく近づきます。

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