防災は「特別な人が特別な準備をするもの」ではありません。
むしろ 家庭のちょっとした工夫だけで災害への強さは何倍にもなる というのが現場の実感です。
ここでは、防災初心者でも今日から取り入れられる “家庭の防災一般対策” をまとめます。
■1.「備え」は“家にあるモノ”を強化するところから
防災=防災グッズを買う
ではありません。
本当に大事なのは 普段の生活用品を“災害にも使える形にする”こと。
● 水を多めに買う
● カセットコンロを常備する
● 電池やモバイルバッテリーを複数持つ
● ライトを家族人数分持つ
特別な道具を買うより、まず“身近なものの強化”が最優先。
■2.家具固定は“命を守る防災”の基本
阪神淡路・熊本・能登…
大地震では多くの人が 家具の転倒で負傷・死亡 しています。
● 冷蔵庫
● 本棚
● タンス
● 食器棚
これらを固定するだけで、地震での死亡リスクは劇的に下がります。
■3.“家の中の最も安全な場所”を決めておく
災害は必ずしも避難所へ行く必要がありません。
むしろ多くの場合、自宅の安全な場所に留まる方が安全。
● 物が落ちてこない部屋
● ガラスがない場所
● 家具が少ない部屋
● トイレ・廊下が安全なことも
家族で「地震が来たらここに集まる」という場所を決めておくと安心。
■4.非常用持ち出し袋は“ミニマム”で十分
重いリュックは持てません。
特に夜間避難では軽い方が圧倒的に安全。
● 水(500ml)
● ライト
● モバイルバッテリー
● カイロ
● 短時間の避難に必要な最低限
“重くしない”ことが命を守ります。
■5.避難の基本は「迷ったら逃げる」
災害の現場で一番多い後悔はこれです。
“あの時、逃げておけばよかった。”
● 近所の人が逃げていなくても逃げる
● 夜でも逃げる
● SNSの情報より自分の目を信じる
命を守る行動は“早い判断”から。
■6.毎月1つだけ防災を習慣化すると最強
一年に一度まとめてやるより、月1回1つだけのほうが続きます。
● 今月は水を買い足す
● 来月は家の家具固定を強化
● 再来月は避難所の場所を確認
● 半年に一回は非常食の入れ替え
“習慣になった防災”ほど強いものはありません。
■7.防災は“弱い人を真ん中に置く”
家庭の防災計画は 一番弱い人に合わせる と失敗しません。
● 子ども
● 高齢者
● 妊婦
● 持病がある人
● ペット
全員が安全に動ける計画こそ最強の防災です。
■まとめ
防災の一般論は、誰でも今日から実践できる“再現性の高い行動”です。
- 家にあるモノを強化する
- 家具固定は命を守る防災
- 今すぐ安全な部屋を決める
- 持ち出し袋は軽く
- 迷ったら逃げる
- 月1回の習慣化
- 弱い人を真ん中に置く
難しく考える必要はありません。
小さな準備の積み重ねが、家族の命を守る力になります。

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