「避難所で物がなくなった」
これは被災地派遣やLOとして現場に入った際、実際に何度も聞いた声です。避難所は安全な場所である一方、盗難や紛失のリスクがゼロではありません。防災士・元消防職員の立場から、その実態と備えを整理します。
■① 避難所は不特定多数が集まる空間
避難所には地域住民だけでなく、応援者や関係者など多くの人が出入りします。全員の行動を把握することは現実的に困難です。
■② 荷物管理が後回しになりやすい
避難直後は命を守る行動が最優先となり、荷物の管理まで意識が回らないことが多くあります。
■③ 置き場所が定まらない
体育館などでは明確な個人スペースがなく、荷物が通路や壁際に置かれがちです。これが紛失の原因になります。
■④ 被災地で実際に多かったケース
スマホや財布、充電器が見当たらなくなる事例が多く、悪意というより「誰の物か分からず移動された」ケースも目立ちました。
■⑤ 誤解されがちなポイント
「避難所は安全だから盗難は起きない」という思い込みは危険です。人が集まる以上、一定のリスクは避けられません。
■⑥ 行政側が言いにくい本音
全避難者の私物管理まで行政や運営側が対応することは難しく、基本は自己管理が前提となっています。
■⑦ 自律型避難の視点
自宅避難や車中避難を選べる状況では、荷物管理のストレスを大きく減らせる場合もあります。
■⑧ 現実的な対策
貴重品は常に身につける、小さなポーチにまとめる、避難服のポケットを活用するなど「管理しやすさ」を優先しましょう。
■まとめ|盗難・紛失は想定して備える
避難所での荷物トラブルは珍しいことではありません。
結論:
「守るべき物は最小限に、常に手元に」
防災士として現場を見てきた経験から、荷物管理は精神的負担を減らす重要な防災行動の一つだと感じています。

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