2026年1月25日、群馬県藤岡市の山林で火災が発生し、現在も延焼が続いています。
県は自衛隊に災害派遣を要請し、防災ヘリに加えて自衛隊ヘリによる空中消火が行われています。
このニュースは、「民家から離れているから大丈夫」と思われがちな山林火災が、実は非常に危険で、状況次第では一気に被害が拡大する災害であることを示しています。
■① 群馬県藤岡市で何が起きているのか
火災が確認されたのは、藤岡市上日野の山林です。
通報は「自宅の2階から煙が見える」という住民の目撃によるものでした。
・焼失面積は約2ヘクタール
・防災ヘリ2機で消火活動
・自衛隊に災害派遣要請、空中消火を実施
・現在も延焼中
現時点では民家への直接的被害は出ていませんが、乾燥注意報が発表されている中での発生で、警戒が続いています。
■② 冬の山林火災が危険な理由
冬場の山林火災は、
・空気が乾燥している
・落ち葉や枯れ草が多い
・風が強まりやすい
という条件が重なり、一度燃え始めると一気に広がる特徴があります。
被災地派遣で山間部の災害対応に入った際も、火そのものより「飛び火」と「風向きの急変」が事態を悪化させる場面を何度も経験しました。
山火事は、目に見える炎よりも、見えない拡大が本当の脅威です。
■③ なぜ自衛隊ヘリが要請されるのか
山林火災では、地上からの消火が困難なケースが多くなります。
・斜面が急
・進入路が限られる
・水利が確保できない
そのため、防災ヘリや自衛隊ヘリによる空中消火が不可欠になります。
これは「被害が大きいから」ではなく、「これ以上拡大させないため」の早期対応です。
LOとして災害対応に関わった経験からも、初動で空から抑えられるかどうかが、その後の被害規模を大きく左右します。
■④ 民家から離れていても安心できない理由
「民家から離れている」という情報だけで安心してしまうのは危険です。
・風向きが変わる
・乾燥した草地を伝って延焼する
・火の粉が数百メートル飛ぶ
山林火災は、地形と風で進行方向が一気に変わります。
実際の災害現場でも、「まさかここまで来るとは思わなかった」という声を多く聞いてきました。
■⑤ 人為的要因がきっかけになることが多い
山林火災の多くは、
・野焼き
・たき火
・たばこの不始末
といった人の行動が引き金になります。
今回の原因は調査中ですが、乾燥注意報が出ている時期は、ほんの小さな火種が大規模火災につながります。
災害は「自然が起こすもの」だけではありません。
■⑥ 消火活動は「時間との戦い」
山林火災では、
・日没
・風の強まり
・天候悪化
が消火活動を一気に難しくします。
そのため、早い段階での災害派遣要請は極めて重要な判断です。
元消防職員として現場を見てきた立場から言えば、「少し大げさかな」と思うくらいが、結果的に被害を最小限に抑えます。
■⑦ 山林火災は他人事ではない
山林火災は山奥だけの問題ではありません。
・住宅地に隣接する里山
・通勤・通学路の近く
・送電線や通信設備
これらに延焼すれば、生活への影響は一気に広がります。
防災とは、自分の家だけを見ることではなく、周囲のリスクを含めて考えることです。
■⑧ 今日からできる最小の防災行動
乾燥している時期には、
・屋外で火を使わない
・枯れ草の近くで作業しない
・煙や異臭に気づいたら早めに通報する
この「当たり前」が、山林火災を防ぎます。
山火事は、起きてから消す災害ではありません。
起こさない行動こそが、最も効果的な防災です。

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