避難服というと「動きやすい服」「走れる服」を思い浮かべがちですが、実際の災害現場で重要なのは長時間動き続けても疲れないことです。ここで相性が良いのが、江戸走りの身体の使い方と、それに適した避難服の考え方です。
■① 江戸走りは「服に頼らない動き」
江戸走りは、
・腕を大きく振らない
・上下動が少ない
・重心が安定している
という特徴があります。
これは、最新のスポーツウェアでなくても成立する動きであり、避難服に過度な機能性を求めなくてよいという示唆でもあります。
■② 避難服の本質は「摩擦」と「締め付け」を減らすこと
被災地派遣で感じたのは、避難生活で消耗する原因の多くが
・服の擦れ
・ゴムの締め付け
・蒸れ
によるストレスでした。
江戸走りと相性が良い避難服は、体を固定しすぎない、ゆとりのある服装です。
■③ 江戸走り×避難服で重視すべき3要素
江戸走りの動きを妨げない避難服の条件は以下の3点です。
・軽い
・伸びる
・締め付けない
スウェットやジャージが避難服として優秀なのは、まさにこの条件を満たしているからです。
■④ 被災地で見た「服で差が出た避難」
現場では、ジーンズやベルト付きの服装で避難した人ほど、途中で腰や太ももを痛めていました。
一方、部屋着に近い服装の人は、結果的に長距離を無理なく移動できていました。
これは江戸走り的な「脱力移動」と一致します。
■⑤ 避難服は“走らない前提”で選ぶ
災害時に全力で走る場面は、実は多くありません。
むしろ、
・混雑
・瓦礫
・暗闇
ではスピードは出せません。
江戸走りは「速く走る」ためではなく、安全確認しながら移動するための動き。避難服も同じ発想で選ぶべきです。
■⑥ 季節を問わず使える避難服の考え方
避難服は専用品を買い揃える必要はありません。
・普段着ているスウェット
・部屋着
・軽めの上着
これらをローリングストックとして回す方が、実際の避難では役立ちます。これは防災士としても強く勧めたい考え方です。
■⑦ 高齢者・子どもほど「江戸走り×避難服」
高齢者や子どもは、服の重さや締め付けの影響を受けやすいです。
江戸走りのような省エネ動作と、柔らかい避難服の組み合わせは、転倒防止にもつながります。
■⑧ 今日からできる避難服チェック
・今着ている服で10分歩いてみる
・締め付けや擦れを感じないか確認する
これだけでも、避難服として使えるか判断できます。
■まとめ|避難服は「江戸走りができる服」
避難服の正解は、高機能でも最新でもありません。
江戸走りのように、力を抜いて動ける服かどうかが判断基準です。
自律型避難を支えるのは、装備よりも「疲れない身体と服」。
江戸走り×避難服は、その最小で最大効果の組み合わせと言えます。

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