地震・豪雨・台風など、災害時に最も心の支えになるのが「温かい食事」。
しかし停電・断水が起きると、電子レンジ・IH・ガスコンロが使えなくなり、多くの家庭で食事が作れなくなります。
その時に力を発揮するのが カセットコンロ。
通年で検索数が高く、防災の必須装備として最も実用的なアイテムのひとつです。
防災士として、家庭に必ず備えるべき理由・選び方・ガス缶の必要量を1400字で解説します。
■ 結論:カセットコンロは“1台+ガス缶6〜12本”で備える
カセットコンロ1台あれば、災害時の食生活は一気に安定します。
- 白ごはんを温める
- レトルト食品を湯煎する
- スープ・味噌汁を作る
- お湯でインスタント食品を食べる
ガス缶の使用目安は 1日2本×3日=6本。
安心ラインは 12〜18本 です。
■ カセットコンロが災害に強い3つの理由
① 停電・断水でも使える
コンセント不要、水が出なくても問題なく調理できます。
② 火力が安定している
自衛隊の炊き出しでも使用されているほど、信頼性が高い調理手段です。
③ 調理・湯沸かし・殺菌まで可能
温かい飲み物が作れるだけで、避難生活のストレスが大幅に軽減します。
■ 理想の選び方:これだけ見れば失敗なし
カセットコンロは種類が多いですが、次の条件を満たすものを選べば間違いありません。
● ① 安定感がある
鍋を置いた時にグラつかないことが最優先。
● ② 風に強い構造
屋外で使う可能性が高い地域では、風防付きモデルが安全。
● ③ 安全装置が充実
圧力感知・自動遮断機能があるか必ず確認。
● ④ ケース付き
避難用に持ち運びがラクで、保管もしやすい。
■ 一緒に備えておくべきアイテム
カセットコンロの本領を発揮するために、次の道具も必須です。
- 耐熱シート(床やテーブルの保護)
- ライター・チャッカマン
- 小型鍋・フライパン
- 紙皿・紙コップ・割り箸
- 軍手(熱対策)
断水時は皿を洗えないため“紙皿+ラップ”が最強の組み合わせです。
■ カセットコンロを安全に使うための注意点
災害時はいつもより環境が悪いため、使い方にも注意が必要です。
- 室内使用では必ず換気する
- 車内では絶対に使わない
- ガス缶を加熱しない
- 古い缶は使用しない(錆びはNG)
- 使用後は火元確認を徹底する
特に一酸化炭素中毒は命に関わるため、換気は必ず行います。
■ 被災地で実際に役立った“カセットコンロの使い方”
- 夜間の温かいスープで体が温まった
- 子どもが安心して食事ができた
- カップ麺・レトルト食品の準備が簡単
- お湯があるだけで衛生レベルが大幅に上がった
「お湯がある生活」は災害時のメンタルを強く支えてくれます。
■ まとめ|カセットコンロは家庭防災の“三種の神器”
カセットコンロは、災害対策の中でも効果が大きく、準備が最も簡単なアイテムです。
- 1台のコンロ+6〜12本のガス缶
- 風防・安全装置つきのモデルを選ぶ
- 紙皿・鍋・耐熱シートもセットで準備
これだけで、停電・断水が起きても“温かい食事ができる生活”が守られます。
家族の安心感と生活の質が一気に向上する最強の防災装備です。

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