災害時に最も多いトラブルのひとつが
「ライトはあるのに電池が無い」
「ラジオが動かない」
という“電源トラブル”。
乾電池は一年中検索され続ける通年テーマで、
家庭防災の中でもトップクラスに重要な備蓄です。
防災士として、家庭で備えるべき種類・本数・保管方法を1400字で解説します。
■ 結論:乾電池は“単三20本・単四10本”が家庭の基準
実際に災害現場で最も使用されるのは 単三と単四 の2種類。
● 単三:ランタン・ライト・ラジオの中心
● 単四:ヘッドライト・小型機器に使用
家庭防災の最適解は
単三20本+単四10本。
これだけあれば、停電が数日続いても照明が確保できます。
■ 乾電池が必要になる具体的シーン
停電時に乾電池が足りず困る家庭は非常に多いです。
- ランタンの電池切れ
- ヘッドライトの連続使用
- ラジオの稼働時間確保
- 子どものおもちゃ(避難所で大切)
- 乾電池式スマホ充電器の利用
特に夜間の避難・暗闇での作業は“電池が命を守る場面”です。
■ アルカリ電池と充電池は“併用”が最適
● アルカリ乾電池(一次電池)
- 長期保存に強い
- 災害用ストック向け
- 劣化しにくい
● 充電池(エネループ等)
- 日常利用はコスパ最強
- ソーラーパネルと組み合わせれば“無限運用”
- ランニングコストが安い
災害用はアルカリ、普段用は充電池で使い分ければ最強です。
■ 本当に必要なのは“相性の良い機器”を揃えること
乾電池の規格が合わないと使うことができません。
● 例:
- ランタンが単一…→単一を常備していない
- ラジオが単二…→家に単二がない
- 小型ライトがボタン電池…→完全に動かない
防災用品は「電池規格を統一」することが重要です。
できる限り単三・単四で統一すると管理が簡単になります。
■ 保管方法で“乾電池の寿命が変わる”
乾電池は保管の仕方が非常に重要です。
● 正しい保管法
- 冷暗所に保管
- 金属に触れないようにする
- 未使用品はパッケージのまま
- 乾電池専用ケースにまとめる
● 絶対にNG
- 高温多湿
- 車内放置
- 電池を機器に入れっぱなし
- 古い電池と混ぜる
特に“液漏れ”はライト本体を破損させるため要注意。
■ 家庭で必要な乾電池リスト(防災士推奨)
- 単三:20本
- 単四:10本
- 単一:2本(大型ランタン用)
- 単二:2本(必要なら)
- 充電池セット(普段用)
- 乾電池式ライト2〜3個
これだけ揃えておけば、ほぼすべての災害に対応できます。
■ 乾電池が足りないとどうなる?実例
- 夜の廊下が真っ暗で移動できない
- トイレが暗く、子どもが怖がる
- 外の安全確認ができない
- ラジオが使えず情報が途絶える
- 心理的不安が急増
照明は“安全そのもの”。
乾電池がなければ、準備したライトも意味がありません。
■ まとめ|乾電池は「小さな命の保険」
乾電池は地味ですが、防災で最も重要なエネルギー源です。
- 単三20本・単四10本が基準
- アルカリ+充電池の併用が最強
- 保管は冷暗所でまとめて管理
- 電池規格の統一が命を守る
乾電池があるだけで、暗闇への恐怖が消え、
家族全員の行動が安全になります。
“電池の備えは命の備え”——今日から始められる最強の防災対策です。

コメント