停電・地震・豪雨など、災害時に最も危険なのが “暗闇”。
特に夜間の揺れや停電は、足元が見えず転倒事故が多発します。
そのため、家庭で絶対に必要なのが 懐中電灯。
通年で検索数が高く、防災における照明の基礎となる必須アイテムです。
防災士として、本当に役立つ懐中電灯の選び方と、家庭での必要本数を1400字で解説します。
■ 結論:家庭で選ぶべき懐中電灯は“乾電池式のLEDライト”
災害時に最も信頼できるのは 乾電池式のLEDライト です。
理由は3つ。
- 停電でもすぐ使える
- 乾電池の交換だけで長時間使用できる
- ランタン・ラジオと電池規格を統一できる
USB充電式は便利ですが、「充電切れ」だと完全に使えないため、
防災用は乾電池式を必ず1本以上準備してください。
■ 家庭に必要な本数は“最低3本”
懐中電灯は個数が不足しがちな防災アイテムです。
- 寝室用
- 玄関用
- 非常用持ち出し袋用
これで最低限。
理想は家族人数+1本(4〜5本)です。
■ 明るさ(ルーメン)は“150〜300lm”が最適
明るすぎると電池消費が早くなり、
暗すぎると避難時の安全が確保できません。
最適ライン
- 150〜300lm → 室内・屋外ともに使いやすい
- LOWモード付き → 節電しながら長時間使用可能
- 点滅モード → 救助要請に使える
■ 防災用懐中電灯は“軽さと持ちやすさ”が最重要
避難時は片手で荷物を持つため、軽さが命です。
- 小型・軽量モデル
- 手にフィットするラバーグリップ
- スイッチが押しやすい構造
特に子どもや高齢者でも扱いやすい形状が安心です。
■ 避難時に役立つ“機能付きライト”
防災士として推奨するのは、次の機能があるライト。
- 防水性能(IPX4以上)
- ズーム機能(足元と遠方の両方で使える)
- ストラップ付き(落下防止)
- マグネット付き(停電時の作業に便利)
機能が多いと高価になりますが、上の4つは災害時に本当に役立ちます。
■ 懐中電灯と“セットで必ず備えるもの”
懐中電灯だけでは対策は不十分です。
次の組み合わせが最強。
- 乾電池20〜30本(単三・単四)
- ヘッドライト1本
- ランタン1〜2個
- モバイルバッテリー
特に“ヘッドライトと併用”すると、避難の安全性が圧倒的に上がります。
■ 実際の被災地で懐中電灯が役立った場面
- 深夜の地震で家具が倒れた室内を確認
- 玄関までの避難ルート確保
- 停電中のトイレ・廊下の移動
- 屋外での安全確認
- ブレーカーの確認
- 夜間の避難所までの移動
暗闇での転倒・負傷は非常に多く、
懐中電灯があった家庭は怪我のリスクを大幅に減らせました。
■ まとめ|懐中電灯は“最初の1本”で災害対策が始まる
懐中電灯は、防災の基礎となる必須アイテムです。
- 乾電池式LED
- 150〜300lm
- 軽量で扱いやすい
- 家庭に最低3本以上
- 乾電池とセットで備える
たった1本の懐中電灯が、停電の夜の不安と危険を大きく減らします。
“光があれば避難できる”——これが懐中電灯の最大の価値です。

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