防災用品の中でも、現場で最も使われるのに
意外と備えが不足しているのが ゴミ袋。
実際の地震・豪雨・停電・断水では、
「ゴミ袋が足りなくて本当に困った」という声が非常に多い最重要アイテムです。
通年で検索数が高く、防災士としても“家庭防災の基礎装備”と断言できます。
この記事では、家庭で準備すべき種類・枚数・使い方を1400字で解説します。
■ 結論:ゴミ袋は“45L×20枚+70L×10枚”が家庭の最適解
災害時は通常の2〜3倍のゴミが発生します。
- 食べ残し
- 断水で洗えない食器
- 使用済みティッシュ
- トイレ処理
- 衣類や雑貨の破損物
- 雨漏り対応で濡れた物
そのため、45L(標準サイズ)20枚+70L(大型)10枚が最も現実的で使いやすい備蓄量です。
■ ゴミ袋が“防災で最強”な理由
① 断水時の衛生確保
水が使えないと、ゴミが増え続けるため袋が足りないと即座に不衛生になります。
② 非常用トイレの必須アイテム
トイレ袋の外側に45L袋を重ねると処理が安全・衛生的。
③ 衣類・小物の防水保管
水害や豪雨でも荷物が濡れない。
④ 雨漏り対策に使える
被災地では、濡れた天井から落ちてくる水を受け止める応急対策に大活躍。
⑤ 簡易レインコートにもなる
穴をあければ雨風をしのげる簡易カッパに。
■ 防災士が推奨する“ゴミ袋の種類”
● 45L 半透明タイプ
最も使いやすく万能。
家庭ゴミ・トイレ処理・整理袋として必須。
● 70L 大型タイプ
大量の荷物・濡れた衣類・破損物の集積に役立つ。
● 黒いゴミ袋
プライバシー保護や、避難所で匂いのあるゴミに最適。
■ 災害時の“具体的な使い方”
● 1. 非常用トイレの外袋
内側:凝固剤入り袋
外側:45L袋を重ねて二重構造で漏れ防止。
● 2. 濡れ対策・防水保管
衣類・書類・小物を濡れから守るのに最適。
● 3. 雨漏り処置
天井から落ちる水をまとめて受ける応急処置。
● 4. 避難所の荷物整理
中身が見える半透明袋は分類に便利。
● 5. 破片や危険物の処理
ガラス・瓦礫・破損した食器の安全処理に。
■ ゴミ袋とセットで備えるべきアイテム
- 防臭袋(BOS):トイレ処理・生ゴミの匂い対策に必須
- ビニール紐:口を縛る
- マジックペン:分類用の記入
- 軍手:破損物処理の安全確保
- 厚手のブルーシート:濡れ物の下敷きに最強
この組み合わせで“生活維持セット”が完成します。
■ 保管場所は“家の複数箇所”がベスト
災害はいつ起きるかわからないため、
ゴミ袋は取り出しやすい場所に分散しましょう。
- キッチン
- 洗面所
- トイレ
- 玄関収納
- 車
- 非常持ち出し袋
特にキッチン・トイレには必須配置です。
■ 被災地の実例:ゴミ袋不足が起こした問題
- トイレ袋の管理ができず悪臭が発生
- 使用済みティッシュが山積みで不衛生
- 雨漏りで濡れた物をまとめられない
- 濡れた衣類を入れる袋が足りない
- 避難所で荷物整理ができず混乱
「ゴミ袋が十分あれば被害が減った」という声は非常に多いです。
■ まとめ|ゴミ袋は“生活を守る防災インフラ”
安価で軽く、使い道が広いゴミ袋は防災用品の中でもトップクラスの重要性。
- 45L×20枚+70L×10枚が家庭の最適量
- トイレ・防水・破損物処理・衛生管理に必須
- 黒袋・大型袋の併用が便利
- 家の複数箇所に分散保管する
ゴミ袋は“影の主役”。
備えておくだけで、災害時の生活インフラが一気に整います。

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