災害時にさまざまな場面で役立つのに、
意外と備蓄が忘れられがちなのが タオル類(バスタオル・フェイスタオル)。
断水・停電・避難所・車中泊——
どの状況でも使える“万能アイテム”であり、
通年で検索され続ける定番防災テーマです。
防災士として、家庭で必要なタオルの種類・枚数・使い方を1400字で解説します。
■ 結論:バスタオル2枚+フェイスタオル3〜5枚が最低ライン
被災地では“タオルが足りなかった”という声が非常に多いです。
● バスタオル:2枚
- 身体拭き
- 防寒
- 枕・簡易マット代わり
- 毛布の代替
- 赤ちゃんのケア
● フェイスタオル:3〜5枚
- 手拭き
- 汗拭き
- 食事スペースの清掃
- 暑さ・寒さ対策
- 怪我の応急処置
タオルは洗えないため、複数枚のストックが必須。
■ タオルが災害時に必須である理由
① 断水時でも衛生を保てる
身体拭き・顔拭き・手拭きができるだけで不快感が激減します。
② 避難所での“布団・枕”の代用品
床が硬く冷たい避難所では、タオルがあるだけで体の負担が軽くなる。
③ 防寒・保温
首・肩・腰を覆うだけで体温の低下が防げます。
④ 怪我の応急処置
止血や患部の保護にも使えます。
⑤ 水害・雨漏りの吸水
大量の水を吸収でき、応急処置として非常に役立つ。
■ タオルの“実用的な使い方”
● 1. 断水時の身体拭き
ウェットティッシュ+タオルで疑似入浴が可能。
● 2. 枕代わりに丸めて使う
首の負担を軽減し、避難所での睡眠の質が向上。
● 3. 防寒のマフラー代わり
バスタオルは特に保温力が高い。
● 4. 破損箇所の応急処理
ガラス破片・濡れた床などの吸水処理に。
● 5. 目隠し・仕切り
避難所でのプライバシー確保に使える。
■ 防災士が推奨する“タオルの選び方”
● バスタオル
- 厚手すぎない(乾きにくいのでNG)
- 吸水性が高い
- コンパクトに畳めるもの
● フェイスタオル
- 薄め〜中厚手
- 速乾性のある素材
- 白よりも“薄い色”が汚れ管理がしやすい
■ タオルと一緒に備えるべきアイテム
- ウェットティッシュ(断水時の清潔に必須)
- ビニール袋・防臭袋(使用後の一時保管)
- ブルーシート(濡れた物の下敷きに)
- 布ガムテープ(応急処置で固定)
組み合わせることでタオルの実用度が爆発的に向上します。
■ 保管場所は“家の複数箇所+避難バッグ”
タオルは“すぐ使えること”が重要です。
- 浴室横の収納
- 押入れ
- キッチン
- 非常用持ち出し袋
- 車内
避難バッグにはフェイスタオルを2枚、
車にはバスタオル1枚を入れておくと安心。
■ 被災地の実例:タオル不足で起きたトラブル
- 身体が拭けず衛生状態が悪化
- 汗・埃で体調を崩す
- トイレ処理後に清潔を保てない
- 子どもが汗で冷えて体調不良
- 雨漏りや浸水の拭き取りができない
タオルは“無いと本当に困る”アイテムです。
■ まとめ|タオルは“万能で最強の防災用品”
タオルは軽くて扱いやすく、あらゆる災害で活躍する万能アイテム。
- バスタオル2枚+フェイスタオル3〜5枚
- 断水時の清潔維持・防寒・応急処置に大活躍
- 家の複数箇所+避難バッグに分散保管
タオルがあるだけで、避難生活の質が大幅に向上します。
“タオルは防災の基本”——これは多くの被災地で得られた結論です。

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