災害時に本当に困るのは、「現金が引き出せない」「振込ができない」「手数料が重くのしかかる」といった金融インフラの弱さです。被災地派遣やLOとして現場に入った際、ATMの長蛇の列や、手数料を気にして動けない人を何度も見てきました。2026年5月から始まる住信SBIネット銀行の新しいスマートプログラムは、防災の観点から見ても重要な制度変更です。
■① スマートプログラムとは何か
スマートプログラムは、住信SBIネット銀行の利用状況に応じてランクが決まり、
・ATM利用手数料の無料回数
・他行宛振込手数料の無料回数
・デビットカードのポイント還元率
などが優遇される仕組みです。災害時に「手数料を気にせず動けるかどうか」は、生活再建の初動を左右します。
■② 2026年改定で何が変わるのか
2026年5月から、新しいランク制度が適用されます。
・判定月:2026年3月
・ランク反映:2026年5月
ランクに応じた特典内容が整理され、ATM・振込手数料の無料回数や、デビットカードのポイント付与が、より明確になります。平時から条件を満たしておくことで、有事の耐性が高まります。
■③ 防災視点で重要なのは「ATM・振込無料回数」
被災直後は、
・現金が必要
・家族や関係者への振込が必要
・支援金や見舞金の受取がある
といった場面が集中します。ランクが低いと、1回数百円の手数料が積み重なり、心理的な負担にもなります。防災として考えるなら、「最低でも月数回は無料で動かせる状態」を作っておくことが重要です。
■④ スマプロポイントは“非常時の余力”になる
スマプロポイントは、
・通常ポイント(現金・マイル交換可)
・限定ポイント(デビットカード支払い専用)
の2種類があります。ポイントは少額でも、災害時には「最後の余力」になります。現場では、数百円の差で食料や日用品を買えたかどうかが分かれたケースもありました。
■⑤ 給与受取だけでもメリットがある点に注目
給与を住信SBIネット銀行で受け取るだけでも、毎年ポイントが付与されます。
これは「何もしなくても防災力が上がる仕組み」です。防災は特別なことではなく、日常の選択で積み上げるものだと実感します。
■⑥ 被災地で見た「金融弱者」の現実
元消防職員として被災地に入った際、
・手数料が高くて引き出せない
・口座を分けておらず資金が凍結状態
という人を多く見ました。スマートプログラムのような制度を理解し、使える状態にしておくことは、「お金の耐災害力」を高める行為です。
■⑦ 防災としての銀行選びという視点
防災は、
・食料
・水
・電気
だけではありません。
「お金を動かせるか」「手数料を気にせず判断できるか」も防災です。スマートプログラムの改定は、自分の金融インフラを見直す良い機会になります。
■⑧ 今日できる最小の防災行動
今日できる行動は、
・自分のスマートプログラムのランクを確認する
・ATM・振込無料回数を把握する
・ポイントの使い道を一度確認しておく
これだけでも、有事の判断は確実に軽くなります。
■まとめ|金融インフラも「備え」の一部
2026年のスマートプログラム改定は、単なるサービス変更ではありません。
手数料・ポイント・振込の自由度は、災害時の行動力そのものです。
平時に整えておくことで、被災後に「選択肢が残る人」になれます。
防災とは、命・生活・お金を守る総合力だという視点を、ぜひ持っておいてください。

コメント