防災備蓄というと、水や非常食、電池が真っ先に思い浮かびますが、「塩」は軽視されがちな存在です。中でも岩塩は、非常時において単なる調味料以上の役割を果たします。防災の視点から、岩塩の価値を整理します。
■① 岩塩とは何か
岩塩とは、太古の海水が地中で結晶化した天然の塩です。精製塩と異なり、ミネラルを含み、長期保存に適しているという特性があります。
■② 災害時に「塩」が不可欠な理由
人は汗や尿を通じて塩分を失います。災害時は水分補給ばかりが意識されがちですが、塩分不足は脱水や体調不良を招き、行動力を低下させます。
■③ 岩塩の保存性が防災に向いている理由
岩塩は湿気に強く、腐敗や劣化の心配がほとんどありません。賞味期限を気にせず長期備蓄できる点は、防災用品として大きな利点です。
■④ 調味料以上の使い道
岩塩は味付けだけでなく、簡易的な経口補水の補助や、保存食の味の単調さを防ぐ役割も果たします。食事の満足度を保つことは、災害時のストレス軽減につながります。
■⑤ 発汗・体力消耗時のリスク管理
避難所生活や復旧作業では、知らず知らずのうちに大量の汗をかきます。岩塩を少量取り入れることで、熱中症や低ナトリウム血症の予防につながります。
■⑥ 精製塩との違いを理解する
精製塩は純度が高い一方で、ミネラル分がほぼ除去されています。岩塩はあくまで補助的な栄養源として活用できる点が特徴です。
■⑦ 備蓄時の注意点
岩塩は粒が大きい場合があるため、砕く道具や使い方を事前に想定しておくことが重要です。また、摂り過ぎにならないよう量の管理も必要です。
■⑧ 防災士の視点:小さな備えが差を生む
現場経験上、食事の質や味の満足度は、避難生活の精神状態に大きく影響します。岩塩のような「小さな備え」は、長期避難を支える力になります。
■まとめ|岩塩は「地味だが効く」防災備蓄
岩塩は目立つ防災用品ではありませんが、体調管理・食事満足度・保存性という点で優れた特性を持っています。日常にも防災にも使える備えとして、取り入れる価値があります。
結論:
防災士としての経験からも、岩塩は「命を直接守る道具ではないが、生活と行動力を支える重要な脇役」です。備えの質は、こうした小さな選択で大きく変わります。
出典
厚生労働省「熱中症予防のための情報・資料」

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