【防災士が解説】年末の“帰省先での防災”|旅先・実家で災害が起きた時に命を守るための行動ガイド

年末は多くの人が実家・親族宅へ帰省します。
しかし、帰省先で地震・火災・停電・大雪が起きた場合、
“自宅のように動けない” のが最大のリスクです。

旅先の環境を知っていないと、災害時に一気に不利になります。


■ 1. 到着したら“避難経路・非常口”を必ず確認する

帰省先は普段生活していない場所。
どこから逃げられるか把握していないと危険。

  • 出入口
  • 非常口
  • 階段の位置
  • 外へのルート

5分で確認できる“命を守る行動”。


■ 2. 布団と家具の位置関係をチェックして寝る

知らない部屋で寝る時は要注意。

  • 頭上に棚や額縁がないか
  • たんす・テレビが倒れてこないか
  • 窓際を避けて寝る

地震時に“落ちてくる物”から身を守るための基本。


■ 3. 子どもの遊ぶスペースは“危険物ゼロ”にしておく

帰省先は物が多い家も多く、
子どもがぶつけたり、物を倒したりしやすい環境。

  • コードを片付ける
  • 割れ物を移動する
  • こたつのコンセントは抜く
  • ストーブ周りは柵の内側に

年末は子どもの事故が最も多いタイミング。


■ 4. 実家の“防災力”は古いままの場合が多い

高齢の親世代は防災情報がアップデートされていません。

  • 火災警報器の電池が切れている
  • ブレーカー周りに荷物が積まれている
  • 延長コードが古い
  • 消火器の期限が切れている

可能なら、帰省中に“防災メンテナンス”をしてあげると安心。


■ 5. 実家の冷え込みは想像以上

古い家は断熱性能が低く、
寒波時は家の中でも“危険な冷え”になります。

  • 毛布を多めに使う
  • すき間風を塞ぐ
  • カイロを配る
  • 暖房の近くに物を置かない

冬の冷えは高齢者にとって命に関わるリスク。


■ 6. 帰省中は“車の防災セット”が大活躍

旅先で災害が起きても、車に防災セットがあると安全。

  • 毛布
  • 携帯トイレ
  • 非常食
  • ライト
  • モバイルバッテリー

帰省先は物資が揃っていないことも多いため、車備蓄が強力。


■ まとめ

帰省先での災害は“慣れていない環境”が最大のリスク。

  • 非常口と避難経路の確認
  • 寝る場所の安全確保
  • 子どもの遊ぶスペースを整える
  • 実家の防災点検
  • 冬の冷え対策
  • 車の防災セット活用

年末帰省は“防災もセット”で考えると、
格段に安全性が高まります。

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