【防災士が解説】年末の“ごみ収集最終日×防災”|年末の大量ごみが“火災・避難障害・害獣被害”を招く理由と対策

年末は、大掃除・買い替え・年末セールの影響で
一年で最もごみが増える時期。
さらに、ごみ収集の休止期間が重なるため、
“家の中も外もごみが溜まりやすい危険な時期”になります。

ごみの放置は、火災・避難妨害・害獣被害の原因になるため、
年末は特に防災目線が必要です。


■ 1. 可燃ごみをストーブ付近に置かない

冬場の定番事故がこちら。

  • ストーブの近くに段ボール
  • 新聞・雑誌の束
  • ビニール袋にまとめたごみ

“わずか数十cm”の距離でも燃えることがあります。


■ 2. 不用品は“玄関・廊下に置かない”

大掃除で出た袋や段ボールを
とりあえず玄関に置くのは非常に危険。

  • 避難経路が塞がれる
  • 夜間停電時につまずく
  • 火災時に逃げ遅れる原因に

避難経路だけは“絶対に何も置かない”。


■ 3. ごみ収集最終日を必ず確認しておく

年末年始は収集が止まるため、
次の準備をしておくと安全。

  • 市区町村の最終収集日を確認
  • よく出る分類(可燃・不燃・資源)の順に捨てる
  • 生ごみは絶対に残さない

特に30日以降は収集がない地域が多い。


■ 4. 段ボール・雑誌類は“紐で縛る”

雑に積むだけだと倒れてきて危険。

  • 子どもがぶつかる
  • 転倒して怪我
  • 地震時に散乱して避難妨害

軽いごみほど“縛ってまとめる”が鉄則。


■ 5. 年末は害獣リスクも上がる

カラス・ネズミは、生ごみや食品ごみを狙います。

  • 生ごみは密閉
  • 屋外に置かない
  • 強風時はフタつきの保管容器へ

特に年末は寒さで動物が食料を求める時期。


■ 6. 大型ごみ回収は“年明けに予約”が確実

年末は申込みが埋まりがちなので、
安全に処理するなら年明けの予約がベスト。


■ まとめ

年末の“ごみの増加×収集休止”は、家庭防災上の大きなリスク。

  • ストーブ近くに置かない
  • 玄関・廊下に物を置かない
  • 最終収集日を確認
  • 段ボールは縛る
  • 生ごみは密閉
  • 大型ごみは年明け予約

この対策だけで、年末のごみ由来の災害リスクを大幅に減らせます。

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