【防災士が解説】年末の“帰宅中の地震・トラブル対策”|買い出し・仕事納め・忘年会で外にいる時間が長い時期の命を守る行動

年末は外出時間が一年で最も増える季節。
仕事納めの移動・買い出しラッシュ・忘年会——
街中に人が増え、“帰宅中の災害リスク”が跳ね上がるタイミングです。

特に地震や通信障害が起きた場合、
家族と連絡が取れない・自宅に帰れないという事態が発生します。


■ 1. 外出前に“家族との連絡手段”を決めておく

携帯が繋がらない時に備えて、家族との連絡ルールを作る。

  • SMS(通信規制に強い)
  • LINE通話ではなく文字
  • 公衆電話の使い方を共有
  • 待ち合わせ場所を2つ決める

連絡手段が決まっている家庭は、災害時の混乱が激減する。


■ 2. 年末の繁華街は“帰宅困難者”になりやすい

人混み+電車トラブルで動けなくなるケースが増える。

  • 駅構内での地震は危険物が多い
  • 警報で電車が止まりやすい
  • 酔客が多く転倒・混乱しやすい

夜間は徒歩帰宅も視野に入れて行動する。


■ 3. 買い物袋・荷物が多い日は避難しづらい

年末セールや買い物帰りは荷物が増え、
避難行動に大きく影響する。

  • 両手が塞がらないようにする
  • 重い物はリュックに入れる
  • 子どもと手をつなぐ

荷物で“動けない状態”になるのが一番危険。


■ 4. 冬の夜道は凍結が突然出現する

地震直後の避難でも、凍結路面は転倒リスクが高い。

  • 歩く時は小さな歩幅
  • 横断歩道の白線は特に滑る
  • 手すりがあれば必ず使う

夜の気温は急激に下がるため、帰宅時は特に注意。


■ 5. 帰宅途中の“ビル街の落下物”に要注意

地震直後は、ビルからの落下物が最も危険。

  • ガラス
  • 看板
  • 照明
  • 外壁タイル

外壁落下事故は冬でもよく起きるため、建物から離れて移動する。


■ 6. モバイルバッテリーは必ず持ち歩く

冬はバッテリーの減りが早く、
災害時“スマホが切れる=情報が途絶える”に直結。

  • 10,000mAh以上
  • ケーブルを必ずセット
  • 寒い場所に置かない

スマホの電池確保は命を守る行動。


■ まとめ

年末の外出は、
“人混み×荷物×夜間×寒波×電車トラブル”が重なり、
帰宅中の災害リスクが大きく高まる時期。

  • 連絡ルールを決める
  • 繁華街は帰宅困難に注意
  • 荷物はリュック化
  • 凍結路面に注意
  • ビル街では建物から離れる
  • モバイルバッテリー必携

年末の外出こそ、防災意識が命を守ります。

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