【防災士が解説】防災×食料安全保障|家庭から始まる“壊れない備え”

地震。
豪雨。
パンデミック。
国際紛争。

どれも直接の被害だけでなく、
“食料”に影響を与えます。

防災を考えるなら、
食料安全保障は避けて通れません。


■① 食料安全保障とは何か

簡単に言うと――

「必要な人が、必要なときに、十分な食料を確保できる状態」

国レベルの話に見えますが、
家庭単位でも同じです。

✔ 買えるか
✔ 届くか
✔ 作れるか
✔ 保存できるか

この4つが揃って初めて“安全”。


■② 日本の現実

日本の食料自給率(カロリーベース)は約38%前後。

つまり、
多くを海外に依存しています。

輸入が止まれば、
影響はすぐ出ます。

災害は
物流を止めます。

これは国家問題であり、
家庭問題でもあります。


■③ 現場で見た“本当の困りごと”

被災地派遣の際、
多かったのは

「食べ物はあるけど、食べたい物がない」

栄養不足ではなく、
選択肢の不足。

これがストレスを増幅させます。

そして、
食事の質の低下は
災害関連死にもつながります。


■④ 誤解されがちなポイント

「3日分あれば十分」

これは初動目安です。

実際の復旧は

・都市部:3〜7日
・広域災害:1〜2週間
・大規模災害:1か月以上

食料は
“量”だけでなく“期間”。


■⑤ 家庭でできる食料安全保障

増やすのではなく、
循環させる。

✔ ローリングストック
✔ 主食+タンパク質+ビタミン確保
✔ 調理不要食品の備蓄
✔ アレルギー対応食の確保

そして――

“いつも食べている物を備える”

これが壊れない防災。


■⑥ 自律型避難という考え方

避難所依存だけではなく、

✔ 在宅避難
✔ 親族宅避難
✔ 遠方避難

選択肢を持つことで
食料リスクは分散します。

食料は“分散”が鍵。


■⑦ やらない防災の視点

全部を自給する必要はありません。

大切なのは

・依存先を理解する
・弱点を知る
・最低限を備える

不安で大量購入するより、
冷静な分散管理。


■⑧ まとめ

食料安全保障は
国の話だけではない。

家庭レベルでできることはある。

✔ 備蓄
✔ 循環
✔ 分散
✔ 自律

食べることは
生きること。

そして
心の安定でもあります。

食料を整えることは、
“耐災害力”を高めること。

今日、
家の食品棚を見直す。

それが第一歩です。


【出典】
農林水産省「食料安全保障をめぐる状況と課題」

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