年末は、年越しそば・おせち準備・揚げ物・煮物など
“1年で最も台所の火気使用が増える時期”。
そこに乾燥と疲労が重なることで、
家庭火災の中でも“台所火災”が爆増します。
冬の台所は、少しの油断が重大火災に直結します。
■ 1. 年越し料理は“油の温度上昇”が特に危険
冬は油が冷めやすい反面、
火を強くしがちで温度の上昇に気づきにくい。
- 揚げ物の鍋から離れない
- 温度が上がりすぎる前に火を弱める
- コンロに水滴が落ちないよう注意
炎が上がる火災のほとんどは“油が高温になった瞬間”に発生。
■ 2. 調理器具まわりの“油汚れ”は燃料になる
台所火災の定番は、
コンロ周りの古い油汚れに着火するパターン。
- 五徳の油汚れ
- 調理台の油膜
- 換気扇フィルターのこびり付き
大掃除のときにここを落としておくと火災リスクが激減。
■ 3. 鍋の“空焚き”が冬は増える
年末は台所が忙しいため、空焚き事故が多い。
- 多品目の調理で火をつけっぱなし
- 電話や来客対応で離れる
- そばの湯を忘れる
焦げ臭かったら即消火と確認が鉄則。
■ 4. ガスボンベの“誤使用”にも注意
年末はカセットコンロを“卓上おせち”で使う家庭も多い。
- ボンベの逆さ使用禁止
- 古いボンベは交換
- 火元近くにボンベを置かない
寒さでガス圧が変わるため、冬は事故が起きやすい。
■ 5. 年越しそばの“揚げ玉油跳ね事故”に注意
揚げ玉を自作する際に油跳ねが多く、
軽い火傷や火災の原因になる。
- 具材の水分をよく切る
- 低めの位置でそっと投入
- 近くに子どもを立たせない
油跳ねは冬場でも重症火傷につながる。
■ 6. 冬は“火災警報器の誤作動”も増える
乾燥・暖房・調理蒸気が混ざると、警報器が鳴りやすい。
- 換気扇を強にする
- 調理中の扉を閉める
- 高い位置の警報器は年末に電池チェック
誤作動放置は本物の火災発見が遅れる原因に。
■ まとめ
年末は調理量が増え、油・火気・蒸気が交錯する
“台所火災が最も起こりやすい季節”。
- 揚げ物の油の温度管理
- 調理器具の油汚れ除去
- 空焚き防止
- カセットコンロの正しい使用
- 揚げ玉づくりの油跳ね注意
- 火災警報器の点検
年越し料理こそ、防災意識が火災を防ぎます。
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