【防災士が解説】年末の“冬の買い出しラッシュ×災害”|大型ショッピングモールで起きやすいトラブルと安全行動

年末は一年で最もショッピングモールが混雑する時期。
食材・年越し準備・福袋の下見など、
“館内の人口密度がピーク”になります。

その分、災害・事故・体調不良のリスクも急上昇。
大規模施設では、少しの混乱が大きな危険につながります。


■ 1. 館内の“避難口と非常階段”を最初に確認する

ショッピングモールは構造が複雑で、
地震・火災が起きた時に出口がわからなくなるケースが多い。

  • 入店したら非常口の位置
  • 非常階段がどこにあるか
  • 館外へ出る最短ルート

頭に入れておくだけで、混乱時の行動が大きく変わる。


■ 2. エスカレーター周辺は“地震に最も弱い場所”

地震で揺れると、
落下物・転倒・パニックが一気に発生しやすい。

  • 揺れたら手すりを持って低く構える
  • 無理に歩かない
  • 階段・吹き抜けの近くは離れる

エスカレーター周辺は特に危険。


■ 3. 年末は“ベビーカー・買い物カート”が急増

人混みでのカート使用は、
転倒・接触事故・避難妨害の原因に。

  • 足元を見て歩く
  • 子どもから目を離さない
  • 通路は中央ではなく端を歩く

混雑時は“止まらない人の流れ”が発生しやすい。


■ 4. 大荷物は避難時に“行動不能”になる

年末の買い出しは袋が多く、
両手がふさがると災害時に危険。

  • リュックを活用
  • 一度車に荷物を置く
  • 両手を空けておく

地震・停電時にすぐ動ける状態にしておく。


■ 5. 冬のショッピングモールは“脱水・低血糖”が起こりやすい

暖房で空気が乾燥し、
歩き回ることで体力を消耗。

  • 水分補給をこまめに
  • 飴や軽食を持ち歩く
  • 子どもは特に注意

体調不良を防ぐための小さな備えが重要。


■ 6. 停電すると“館内は一気に暗くなる”

冬の停電は深刻な混乱を引き起こす。

  • スマホライトは温存
  • 小型ライトをバッグに常備
  • 誘導灯に沿って落ち着いて移動

停電時はエレベーターが停止するため利用を控える。


■ 7. 立体駐車場は“落下物・転倒・渋滞”の危険が高い

冬の風・揺れ・構造の影響で、
立体駐車場は災害時の危険が集中。

  • 地震時は車から降りない
  • 落下物に注意
  • 駐車位置を覚えておく
  • 出口の渋滞に備える

車に“防災セット”を置いておくとさらに安心。


■ まとめ

年末のショッピングモールは、
“人混み×大荷物×乾燥×寒波×停電リスク”が重なる危険な場所。

  • 非常口の確認
  • エスカレーター周辺に近づかない
  • カート・ベビーカーは慎重に
  • 荷物はリュック化
  • 水分補給で体調管理
  • 停電に備えて小型ライト
  • 立体駐車場は注意して行動

買い出しの日こそ、防災意識が安全を守ります。

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