【防災士が解説】年末の“電源タップ×暖房器具”が危険な理由|冬は“たこ足配線火災”が爆増する季節

年末は、ヒーター・こたつ・電気毛布・加湿器・照明など
家庭内の電気使用量が一年で最も増える時期。
この季節に急増するのが “たこ足配線火災”

冬の電源タップまわりは、
ちょっとした油断が重大火災に直結します。


■ 1. 暖房器具は“消費電力が桁違い”に大きい

冬の家電は、電気を大量に使います。

  • 電気ストーブ:約1000〜1500W
  • こたつ:約500〜700W
  • 電気毛布:数十Wだが長時間

電源タップに複数つなぐと、簡単に容量オーバーします。


■ 2. 年末は“埃×静電気”がトラッキング火災を引き起こす

差し込み口の奥に埃が溜まり、
静電気で発火する事故が冬に多発。

  • 電源タップを一度抜いて乾拭き
  • 加湿器の蒸気がかかる場所に置かない
  • ホコリが溜まる床置きはNG

年末の大掃除のついでに必ず確認する。


■ 3. 電源タップの“劣化”は目に見えにくい

古いタップは内部の金属が劣化して発熱しやすい。

  • 3〜5年以上使っている
  • 一度でも水がかかった
  • 何度も踏まれて変形している

上記に当てはまるなら買い替えが安全。


■ 4. 年末の“イルミネーション”も負荷を増やす

室内ツリー・LEDライト・飾り付けによって
想像以上にタップの負荷が増える。

  • 延長コードの“連結”は危険
  • タコ足のタコ足は禁止
  • コードを束ねすぎない

温度が上がると被膜が溶けて発火する。


■ 5. 暖房器具は“壁コンセント直挿し”が鉄則

暖房だけは必ずコンセントへ直接挿す。

  • ストーブ
  • こたつ
  • ファンヒーター(電池式除く)

これらは消費電力が大きすぎて、タップ使用は危険。


■ 6. 夜寝る前と外出前は“電源チェック”を徹底する

冬の火災は深夜や留守中に多い。

  • タップのオン・オフ
  • 電気毛布の電源
  • こたつの電源
  • 加湿器・ストーブの周り

年末は器具が多いため、チェック習慣が命を守る。


■ まとめ

冬の電源タップは、
“高出力家電×埃×静電気×劣化”が重なる最危険ポイント。

  • 暖房器具は直挿し
  • タコ足配線は避ける
  • タップの埃を除去
  • 古いタップは交換
  • コードは束ねない
  • 寝る前・外出前の電源チェック

年末は火災のピーク。
安全な配線環境が、家族を守る最強の防災です。

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