防災訓練は「知っている」だけでは不十分です。
いざという時に動けるかどうかは、
“体験”にかかっています。
近年注目されているのが、
メタバース空間を活用した防災訓練です。
■① メタバース訓練とは何か
メタバースとは、仮想空間上で人が活動できるデジタル環境のこと。
防災分野では、
・地震発生シミュレーション
・津波避難体験
・火災発生時の行動訓練
などが可能になります。
■② 現実訓練との違い
従来の防災訓練は、
・時間制限
・場所制限
・危険再現の限界
があります。
一方、メタバースでは、
・夜間災害
・複合災害
・大規模崩壊
も安全に再現可能です。
■③ 若年層への効果
若い世代は、
・ゲーム感覚で参加
・主体的に操作
・失敗から学ぶ
ことができます。
「受け身の訓練」から
「参加型の訓練」へ進化しています。
■④ 自治体・企業での活用
一部自治体では、
・避難所運営体験
・要配慮者支援シミュレーション
・初動対応訓練
に導入が始まっています。
現場対応力の底上げにつながります。
■⑤ 防災士として感じる限界
ただし、仮想体験だけでは不十分です。
実際の被災地では、
・足元の瓦礫
・停電の暗闇
・心理的混乱
が想像以上に影響します。
私は被災地派遣(LO)で活動しましたが、
「頭で分かっていた」と「体で動けた」は別物でした。
■⑥ 現場で多かった誤解
よくある誤解は、
「訓練したから安心」
という思い込みです。
訓練は“準備の一部”であり、
備蓄・判断力・連絡体制が伴って初めて意味を持ちます。
■⑦ 自律型避難との相性
メタバース訓練の最大の利点は、
「自分で選び、判断する練習」
ができることです。
これは自律型避難の基礎になります。
■⑧ 家庭でできる応用
家庭でも、
・ハザードマップを見ながら想定会話
・夜間停電シミュレーション
・子どもに役割を与える
などで疑似体験は可能です。
■まとめ|体験は記憶に残る防災
メタバースは防災教育を変える可能性を持っています。
しかし最終的に命を守るのは、
仮想空間ではなく現実での判断です。
結論:
体験型訓練と現実備蓄を組み合わせてこそ、本当の防災力が身につきます。
防災士として言えるのは、
「想定していた人ほど落ち着いて動けた」という事実です。
体験は、未来の自分を守る準備です。
出典元:内閣府「防災教育・訓練の高度化に関する資料」

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