【防災士が解説】“子どもがいる家庭で起きやすい天ぷら油トラブル”|年末こそ注意したい“予期せぬ行動”と事故防止のコツ

年末は料理量が増え、
キッチンに子どもが出入りしやすい時期。
この状況が揃うと、天ぷら油火災のリスクが一気に跳ね上がります。

子どもの“予測できない行動”が
油火災の引き金になるケースは非常に多いです。


■ 1. 揚げ物中に近づいて“声をかける”

子どもは悪気なく話しかけてきます。

  • 「ねえ見て!」
  • 「ちょっと来て!」
  • 「これ取って!」

この瞬間、親は“火をつけたまま離れる”ことに。
家庭火災の典型的パターンです。

対策:火を消してから対応するを徹底。


■ 2. カウンター越しに“鍋に触ろうとする”

子どもは揚げ物が“気になる・見たい”。

  • 鍋を覗き込む
  • 箸を伸ばす
  • 鍋に手を伸ばす

これが最も危険。
跳ねた油が目や顔にかかると重度火傷になります。

対策:揚げ物中はキッチン立ち入り禁止ゾーンを作る。


■ 3. 換気扇のスイッチを“遊び半分で押す”

強風で油煙を吸いすぎると、

  • 火が吸い寄せられる
  • 炎が大きくなる
  • 換気扇内部に引火する

という事故が起きます。

対策:スイッチ位置に手が届かない工夫。


■ 4. 冷凍食品を“勝手に投入”してしまう

これは年に数件ある重大事故。

  • 冷凍のまま油に入れて跳ねる
  • 水分が多く、油が一気に沸騰
  • 高温油が飛び散り発火

子どもは悪気なくやってしまう行動です。

対策:揚げ物用の食材は子どもの手が届かない場所へ。


■ 5. ペットと同じく“足元注意”

子どもが走り回ると、

  • 足にぶつかる
  • 鍋に触れる
  • コンロ台に衝撃が伝わる

鍋が倒れれば大事故につながる。

対策:揚げ物中はキッチン周辺に“侵入ライン”を設置。


■ 6. 年末は“大人の気が散りやすい”ことが最大のリスク

年末はやることが多く、次の行動が重なります。

  • テレビや年末特番
  • 宅配対応
  • 来客
  • 他の料理の準備
  • 大掃除
  • 子どもの相手

このタイミングで“火をつけたまま離れる”事故が多発。


■ まとめ

子どもがいる家庭では、
天ぷら油火災は“子どもの行動 × 大人の油断”で起きる火災。

  • 近づかせない
  • 声かけには火を消して対応
  • 換気扇スイッチ対策
  • 食材は手の届かない場所に
  • キッチン周りは立ち入り禁止
  • 年末は特に集中して揚げ物をする

ルールを決めるだけで、
子どもがいる家庭の油火災はほぼ防げます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました