【元消防職員が解説】防災×事故はどんな時に発生するか|現場で多かった事例

事故は突然起きるのではありません。

元消防職員として現場に立ち続けてきた中で分かったことがあります。

事故は「小さな油断」から始まります。


■① 「ちょっとぐらい大丈夫」という油断

⚫「ちょっとぐらい大丈夫」と誘導員なしに車両誘導

交通整理を省略する。
確認を簡略化する。

その一瞬の省略が接触事故や二次災害につながります。

“少しだけ”の判断が最も危険です。


■② 危険を過小評価した屋内進入

⚫「少量の煙だから危険は少ない」から面体未着装で屋内進入

煙の量と危険度は比例しません。

防災士として現場で見た“誤解されがちポイント”は、
「見た目が軽い=危険も軽い」という思い込みです。

有毒ガスは目に見えません。


■③ 同調圧力による装備不備

⚫「みんなやっている」からと活動服を脱いで防火衣着装

集団心理は危険です。

「周りがやっているから」という判断は、
安全基準を下げます。

安全は多数決ではありません。


■④ 知識不足が招く事故

⚫ 消防活動上の知識不足
(筒先を急激に止める、防塵メガネ未着用、マスク無し切断作業、結索要領不明、BDやFOの兆候不明等)

知らないことは危険です。

元消防職員として感じたのは、
知識不足は静かに事故へ直結するということでした。


■⑤ 技能不足と訓練不足

⚫ 技能不足(経験の浅い職員、訓練不足等)

訓練でできないことは、現場ではできません。

未経験の動作を本番で成功させるのは困難です。

安全管理は訓練の延長線上にあります。


■⑥ 危険感受性の低下

⚫ 安全に対する感受性が不足
(高所での危険感覚麻痺、危険を察知できない、察知しても何もしない)

慣れは危険です。

「いつも通り」が最も危ない瞬間になることがあります。


■⑦ 態度不良というリスク

⚫ 態度不良
(自分はケガしないと高をくくる、面倒だから手を抜く等)

安全管理を軽視する姿勢は、
事故の確率を確実に高めます。


■⑧ 共通する本質

これらに共通するのは、

・過信
・省略
・油断
・無知

事故は特別な状況で起きるのではなく、
「少しの甘さ」から始まります。


■まとめ|事故は小さな油断から始まる

事故が発生する時には、必ず前兆があります。

⚫ 「ちょっとぐらい」
⚫ 「大丈夫だろう」
⚫ 「今まで平気だった」

結論:
事故は突然ではなく、小さな油断と過信の積み重ねで発生する。

元消防職員として強く伝えたいのは、
事故を防ぐ力は特別な才能ではなく、日々の安全意識の積み重ねだということです。

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