大規模停電が発生した際、車は「移動手段」から「電源基地」に変わります。
特に車中泊では、スマホ充電・照明・通信確保が生命線になります。
被災地でも、車の電源をどう使うかで安心度が大きく変わる場面を何度も見てきました。
正しい使い方を知っておくことが重要です。
■① シガーソケットの基本出力を知る
一般的な車のシガーソケットは
・12V
・最大120W前後(車種による)
が目安です。
高出力家電は使用できません。
■② 使える機器・使えない機器
使えるもの
・スマホ充電
・モバイルバッテリー
・小型LEDライト
・ポータブルWi-Fi
使えないもの
・電子レンジ
・電気ケトル
・高出力ヒーター
容量を超えるとヒューズが飛ぶ可能性があります。
■③ インバーター活用の注意点
インバーターを使えばAC電源に変換できます。
しかし
・安価な製品は不安定
・長時間使用はバッテリー消耗大
必要最低限にとどめるのが安全です。
■④ エンジン停止中の使用時間
エンジン停止状態では
・1~2時間以内
・バッテリー電圧低下に注意
長時間使うとエンジン始動不能になるリスクがあります。
■⑤ バッテリー上がり防止の目安
・エンジンを1日1~2回始動
・アイドリングは短時間
・燃料残量を確認
ガソリンが少ない状態での長時間アイドリングは危険です。
■⑥ モバイルバッテリーを“緩衝材”にする
直接車から充電するのではなく、
車 → モバイルバッテリー
モバイルバッテリー → スマホ
という二段階方式が効率的です。
■⑦ 多かった誤解
被災地で多かったのは、
「車は発電機だから何でも使える」
という誤解です。
実際には容量制限があり、
使いすぎはトラブルにつながります。
■⑧ 自律型避難としての電源管理
避難所に電源がない場合、
車が唯一の充電手段になることもあります。
だからこそ、
・節電意識
・優先順位決定
・通信確保最優先
この判断が重要です。
■まとめ|車は万能電源ではない
車のシガーソケットは心強い味方ですが、
使い方を誤るとリスクにもなります。
結論:
電力は「分配」して使い、バッテリー上がりを絶対に防ぐ。
元消防職員として感じたのは、
停電時に冷静に電源管理できる人ほど不安が小さいということです。
車は命綱ですが、計画的に使いましょう。

コメント