停電が数時間で終わらず、夜をまたぐとき。
家の中が真っ暗になると、不安は一気に増します。
特に子どもや高齢者がいる家庭では、
「どこに灯りを置くか」で安心感が大きく変わります。
今回は、防災士の視点から「停電が長引く前提」でのLEDランタン配置術を解説します。
■① なぜ“1台集中”は危険なのか
よくあるのが、
リビング中央にランタン1台だけ置くパターン。
しかしこれでは、
- トイレ移動時に暗い
- 廊下でつまずく
- 子どもが怖がる
という問題が起きます。
灯りは分散配置が基本です。
■② 基本は「3点照明」
家庭内の最低ラインは次の3か所です。
- リビング(家族の中心)
- トイレ・洗面所付近
- 廊下・階段
この3点が確保されるだけで事故リスクが激減します。
■③ 子どもがいる家庭の工夫
子どもは暗闇に強くありません。
- 小型ランタンを枕元に
- 暖色LEDを選ぶ
- 揺らぎモードを活用
被災地でも、子どもが夜泣きする原因の一つが「完全な暗闇」でした。
小さな灯りが心理的安定を生みます。
■④ 高齢者宅の注意点
高齢者は転倒リスクが高いです。
- 足元照明を優先
- センサーライト併用
- 眩しすぎない光量
実際の避難支援で多かったのが、
「暗闇での転倒→骨折」という二次被害でした。
■⑤ 電池式と充電式の使い分け
長期停電を想定すると、
- メイン:充電式ランタン
- サブ:乾電池式
の組み合わせが理想です。
電池は単3・単4を統一すると管理しやすくなります。
■⑥ 実際に多かった失敗
防災士として現場で見た失敗は、
「光量が強すぎて電池がすぐ切れる」
というケースです。
最大光量で常時点灯はNG。
必要な明るさで使うのが長持ちのコツです。
■⑦ 避難所と在宅避難の違い
避難所では共有照明がありますが、
在宅避難ではすべて自分で確保します。
在宅避難を選ぶ家庭こそ、
ランタンは1人1灯+共用灯1つが理想です。
■⑧ 今日からできる最小行動
- 家にあるランタンの数を確認
- 電池残量チェック
- 夜に一度“全消灯テスト”をしてみる
実際に暗闇を体験すると、必要な場所が見えてきます。
■まとめ|暗闇をなくすことは不安を減らすこと
停電が長引くとき、
光は安全だけでなく「安心」を生みます。
結論:
ランタンは分散配置。家族の動線を照らす設計が最重要です。
被災地で感じたのは、
灯りがある家族は落ち着いているという事実でした。
小さな光が、大きな不安を消します。

コメント