【防災士が解説】“キッチンが年末に最も火災が多い理由”|冬の調理中に起こる“7つの危険”

キッチンは、火・油・電気・水が集まる場所。
特に年末は料理量が増え、慌ただしくなるため、
1年で最も火災が起きやすい時期 です。

ここでは、年末のキッチンで急増する火災リスクを解説します。


■ 1. 油の“過熱しすぎ”が起きやすい

年末は揚げ物・炒め物が増えるため、

  • 火にかけたまま目を離す
  • 来客で中断
  • 子どもから声をかけられる
  • 慌てて温度を上げすぎ

油は発火するまで数分しかかからない。


■ 2. コンロ周りに“布類が多すぎる”

特に危険な布類。

  • タオル
  • キッチンペーパー
  • ふきん
  • エプロンの端

年末は調理が増えて布類が散乱しやすい。


■ 3. 鍋の“吹きこぼれ”で火が消えてガス漏れ

冬は鍋料理が増えるが、

  • 吹きこぼれ → 火が消える
  • 気づかずガスだけ出続ける
  • 換気不足で危険

ガス漏れ → 引火の危険性が高い。


■ 4. トースター・電子レンジの“油汚れ”が発火しやすい

年末の温め直しで使用頻度が激増。

  • パンくずの放置
  • こげカスの蓄積
  • 油汚れが熱で再燃焼

大掃除の優先ポイント。


■ 5. 電気ケトル・加湿器の“蒸気がコンセントに当たる”

冬は蒸気系家電を使いやすく、
濡れた蒸気がコードに当たりショートにつながる。

蒸気 × タップは絶対NG。


■ 6. 調味料の“アルコール炎上”

特に冬によくある例。

  • 料理酒を鍋に一気に入れる
  • フランベの失敗
  • 揮発したアルコールに着火

炎が一瞬で大きくなるため非常に危険。


■ 7. 年末料理で“複数の家電を同時使用”し過負荷に

冬は電子レンジ、ケトル、IH、炊飯器を同時に使いがち。

  • ブレーカー落ち
  • 過熱
  • 電源タップ過負荷
  • 断線

たこ足配線が最も危険。


■ キッチンを安全にするためのポイント

今日から取り入れたい習慣。

  • 調理中に目を離さない
  • 布類はコンロから離す
  • 換気扇を常にON
  • 電化製品の近くに蒸気を当てない
  • 油や焦げをこまめに掃除
  • タップは床置きを避ける
  • 同時使用家電は最小限に

わずかな習慣が大きな事故を防ぐ。


■ まとめ

年末のキッチン火災は、
“油・布類・吹きこぼれ・油汚れ・蒸気・アルコール・過負荷”
が重なって発生します。

  • 油は絶対に目を離さない
  • 布類の距離を確保
  • 吹きこぼれに注意
  • 油汚れの清掃
  • 蒸気とタップは離す
  • 家電の同時使用を減らす

年末こそ、キッチンの火の元を徹底管理して
家族の安全を守りましょう。

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