【元消防職員・防災士が解説】防災×もしも会議カードゲーム|遊びながら“判断力”を育てる新しい備え

「地震が起きたらどうする?」
「停電が3日続いたら?」

こう聞くと、
多くの人は答えに詰まります。

知識はあっても、
“判断”は訓練しないと身につきません。

そこで提案したいのが、
■もしも会議カードゲーム
という防災教育ツールです。


■① もしも会議カードゲームとは

家族やクラスでカードを引き、
災害シナリオに対して
どう行動するか話し合うゲームです。

テーマ例
・地震発生直後
・夜間停電
・豪雨で道路冠水
・避難所での生活

「正解」を当てるゲームではありません。

考え、
話し合い、
判断する練習です。


■② なぜ“ゲーム形式”が有効なのか

防災は、
いきなり真面目にやると続きません。

しかし、
遊びながらなら続きます。

特に子どもは、
講義より体験型の方が
記憶に残ります。

実際、私は防災講話で
クイズ形式にしただけで
子どもたちの集中力が一気に上がるのを
何度も見てきました。

楽しさは、
継続のエンジンです。


■③ 災害時に必要なのは「判断力」

災害現場でよく見たのは、
情報があっても動けない状況です。

・みんなが動かないから待つ
・誰かが決めるのを待つ
・正解を探し続ける

この「判断停止」が、
被害を広げます。

カードゲームで
「もし自分だったら?」を
何度も考えることで、

自律型避難の力が育ちます。


■④ 家族会議のハードルを下げる

「防災会議しよう」と言うと、
家族は身構えます。

でも、
「ちょっとゲームやろう」
なら自然に集まる。

会話の中で、
避難場所や連絡方法が決まる。

これが理想です。


■⑤ 学校導入の可能性

防災教育は、
知識偏重になりがちです。

しかし実際に命を守るのは、
“考える力”。

学校現場で導入すれば、
総合学習や防災授業の質が高まります。

防災教育×エンタメは、
まだ競合が少ない分野です。


■⑥ 被災地で感じた“会話の差”

私は被災地派遣(LO)として、
避難所運営に関わりました。

事前に家族で話し合っていた家庭は、
混乱が少ない。

一方、
何も話していない家庭は、
初動が遅れる傾向がありました。

防災は、
物より会話。

もしも会議カードゲームは、
そのきっかけになります。


■⑦ 今日できる最小行動

カードが無くても、
今日からできます。

・地震が夜に来たら?
・停電が3日続いたら?
・トイレが使えなかったら?

夕食後に、
一問だけ話してみる。

それだけで、
耐災害力は上がります。


■まとめ

もしも会議カードゲームは、
防災を“怖いもの”から
“考えるもの”へ変えるツールです。

防災は、
知識量ではなく、
判断回数。

遊びながら、
命を守る力を育てる。

それが、
新しい防災教育の形です。


■出典
内閣府「防災教育チャレンジプラン」
https://www.bousai.go.jp/kyoiku/

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