【防災士が解説】通学路で子どもを守るために|犯罪から身を守る5つの対策

「うちの子は大丈夫」

「この地域は安全」

そう思いたい気持ちは当然ですが、残念ながら

通学路での子どもを狙った犯罪は、全国どこでも発生しています。

・声かけ

・連れ去り

・押し込み

・待ち伏せ

・車への誘導

・SNSを使った接触

犯罪者は“狙いやすい子”を選びます。

だからこそ、 家庭での準備と習慣づけが、子どもの命を守ります。

この記事では、防災士の視点で

通学路の防犯で本当に効果があるポイントをまとめます。

✅1|「一人にならない」が最強の防犯

子どもを狙う犯罪の多くは、

「一人」になった瞬間に起きます。

● 登下校で友達と別れた直後

● 近道をして人気のない道に入った時

● 雨の日・冬・早朝や夕方

✅ 対策

・できるだけ複数で登下校

・低学年は「誰かと一緒に帰る」約束

・近道より、人通りの多い道を選ぶ

「時間が短い」「家の近く」は関係ありません。

一人は危険。

シンプルですが、最も効果があります。

✅2|死角になる場所を知っておく

犯罪が発生しやすい場所には共通点があります。

✅ 車が止めやすい

✅ 人通りが少ない

✅ 塀や植え込みで外から見えない

✅ 物陰がある

✅ 公園の裏側やトイレ横

✅ 空き家・廃屋・駐車場

✅ 県道・国道の歩道で車に乗せやすい場所

親子で一度歩いて、

**「もし狙われたら逃げにくい場所」**を確認しておくと安全性は一気に上がります。

✅3|子どもへ教えておく「3つの約束」

犯罪は、ほんの数秒で起きます。

だからこそ、事前に言葉として教えておきましょう。

✅ ① 「知らない人にはついていかない」

・お菓子あげる

・親が呼んでる

・可愛い猫がいるよ

全部、誘い文句の定番です。

✅ ② 「車には絶対に近づかない」

車のドアが開いた瞬間に連れ込まれる事件が多発。

距離を取れば逃げられます。

✅ ③ 「大声を出して逃げていい」

『助けて!』『やめて!』『触らないで!』

声を出すのは悪いことではありません。

この3つは、命を守るルールです。

✅4|防犯アイテムが効果を発揮する瞬間

ただ持っているだけでは意味がありません。

✅ 防犯ブザー

・ランドセルの外側に

・即座に引っ張れる位置に

・使い方を練習しておく

✅ ホイッスル

・声が出せない時に有効

✅ 反射材・明るい色の服

・雨の日・夕方・冬は“見えにくくなる”

✅ GPS機能付きスマホ・キッズ携帯

・位置情報で早期発見ができる

「持つ」ではなく「使えるようにする」が大事。

✅5|地域で子どもを守る仕組み

子どもは大人の“目の存在”だけで守られます。

✅ 登校見守り

✅ 防犯カメラのある店や家

✅ 交番・駐在所

✅ 子ども110番の家

✅ 地域LINEやメール連絡網

親が全部守る必要はありません。

**「見守られている通学路」**が一番安全です。

✅6|実は「危険な時間帯」がある

✔ 雨の日

✔ 冬の夕方

✔ 学校行事で帰宅時間がバラバラ

✔ 塾や習い事の帰り

✔ 長期休みの前後

犯罪者は人の少ないタイミングを狙います。

帰宅時間が不規則な日は、

「送る・迎える・電話する・友達と帰る」など

ワンアクション追加するだけで安全度が変わります。

✅【まとめ】通学路は安全に見えて“危険が潜む場所”

✔ 一人にならない

✔ 人通りがある道を使う

✔ 車には近づかない

✔ 大声で逃げていい

✔ 防犯ブザーは“使える”状態

✔ 地域全体で見守る環境を作る

犯罪者は、準備している子を狙いません。

狙われる子は「弱そう」「一人」「抵抗しない」子です。

防犯は、子どもに“力”を持たせること。

その準備は、今日からできます。

子どもを守るのは「知識」と「習慣」です。

小さな約束が、大きな命を守ります。

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