「うちの子は大丈夫」
「この地域は安全」
そう思いたい気持ちは当然ですが、残念ながら
通学路での子どもを狙った犯罪は、全国どこでも発生しています。
・声かけ
・連れ去り
・押し込み
・待ち伏せ
・車への誘導
・SNSを使った接触
犯罪者は“狙いやすい子”を選びます。
だからこそ、 家庭での準備と習慣づけが、子どもの命を守ります。
この記事では、防災士の視点で
通学路の防犯で本当に効果があるポイントをまとめます。
✅1|「一人にならない」が最強の防犯
子どもを狙う犯罪の多くは、
「一人」になった瞬間に起きます。
● 登下校で友達と別れた直後
● 近道をして人気のない道に入った時
● 雨の日・冬・早朝や夕方
✅ 対策
・できるだけ複数で登下校
・低学年は「誰かと一緒に帰る」約束
・近道より、人通りの多い道を選ぶ
「時間が短い」「家の近く」は関係ありません。
一人は危険。
シンプルですが、最も効果があります。
✅2|死角になる場所を知っておく
犯罪が発生しやすい場所には共通点があります。
✅ 車が止めやすい
✅ 人通りが少ない
✅ 塀や植え込みで外から見えない
✅ 物陰がある
✅ 公園の裏側やトイレ横
✅ 空き家・廃屋・駐車場
✅ 県道・国道の歩道で車に乗せやすい場所
親子で一度歩いて、
**「もし狙われたら逃げにくい場所」**を確認しておくと安全性は一気に上がります。
✅3|子どもへ教えておく「3つの約束」
犯罪は、ほんの数秒で起きます。
だからこそ、事前に言葉として教えておきましょう。
✅ ① 「知らない人にはついていかない」
・お菓子あげる
・親が呼んでる
・可愛い猫がいるよ
全部、誘い文句の定番です。
✅ ② 「車には絶対に近づかない」
車のドアが開いた瞬間に連れ込まれる事件が多発。
距離を取れば逃げられます。
✅ ③ 「大声を出して逃げていい」
『助けて!』『やめて!』『触らないで!』
声を出すのは悪いことではありません。
この3つは、命を守るルールです。
✅4|防犯アイテムが効果を発揮する瞬間
ただ持っているだけでは意味がありません。
✅ 防犯ブザー
・ランドセルの外側に
・即座に引っ張れる位置に
・使い方を練習しておく
✅ ホイッスル
・声が出せない時に有効
✅ 反射材・明るい色の服
・雨の日・夕方・冬は“見えにくくなる”
✅ GPS機能付きスマホ・キッズ携帯
・位置情報で早期発見ができる
「持つ」ではなく「使えるようにする」が大事。
✅5|地域で子どもを守る仕組み
子どもは大人の“目の存在”だけで守られます。
✅ 登校見守り
✅ 防犯カメラのある店や家
✅ 交番・駐在所
✅ 子ども110番の家
✅ 地域LINEやメール連絡網
親が全部守る必要はありません。
**「見守られている通学路」**が一番安全です。
✅6|実は「危険な時間帯」がある
✔ 雨の日
✔ 冬の夕方
✔ 学校行事で帰宅時間がバラバラ
✔ 塾や習い事の帰り
✔ 長期休みの前後
犯罪者は人の少ないタイミングを狙います。
帰宅時間が不規則な日は、
「送る・迎える・電話する・友達と帰る」など
ワンアクション追加するだけで安全度が変わります。
✅【まとめ】通学路は安全に見えて“危険が潜む場所”
✔ 一人にならない
✔ 人通りがある道を使う
✔ 車には近づかない
✔ 大声で逃げていい
✔ 防犯ブザーは“使える”状態
✔ 地域全体で見守る環境を作る
犯罪者は、準備している子を狙いません。
狙われる子は「弱そう」「一人」「抵抗しない」子です。
防犯は、子どもに“力”を持たせること。
その準備は、今日からできます。
子どもを守るのは「知識」と「習慣」です。
小さな約束が、大きな命を守ります。

コメント