【防災士が解説】防災×リスク認識|「地球上に安全な場所はない」という現実と向き合う

「地球上に本当に安全な場所はない」

地震、台風、豪雨、山火事、感染症、紛争…。
世界を見渡せば、どこかで必ず何かが起きています。

しかし、この言葉は絶望のメッセージではありません。
防災の現場で感じてきたのは、「絶対安全はない」からこそ備えが意味を持つという事実です。


■① なぜ“安全な場所”は存在しないのか

自然は常に変動しています。

・日本は地震が多い
・欧州は熱波や紛争リスク
・米国は山火事やハリケーン
・東南アジアは洪水や台風

リスクの種類が違うだけで、「ゼロ」はありません。


■② 安全神話が一番危険

防災士として現場で多かった誤解は、

「ここは大丈夫」
「うちは関係ない」

という思い込みでした。

安全神話は、準備を止めます。
準備が止まると、初動が遅れます。


■③ 被災地で見た“差”

被災地派遣やLOとして現場に入ったとき、
同じ地域でも明確な差がありました。

・「想定していた」家庭
・「想定外だった」家庭

前者は落ち着いて行動し、
後者は混乱が長引きました。

“安全ではない”と理解している人ほど、強いのです。


■④ 行政が言いにくい本音

行政はハザードマップを作成しますが、
「想定外」を完全に排除することはできません。

行政側が言いにくい現実として、
どんな計画にも限界があります。

だからこそ、個人の備えが前提になります。


■⑤ 不安ではなく現実認識

「安全な場所はない」という言葉は、
不安を煽るためではありません。

現実を認識するための言葉です。

現実を直視すると、

・備蓄を整える
・保険を確認する
・避難ルートを歩く

行動に変わります。


■⑥ 自律型防災という答え

安全な場所がないなら、どうするか。

答えは、自律型防災です。

・地域リスクを理解
・複数の避難選択肢
・経済的余力の確保
・家族との共有

“どこにいるか”より“どう備えるか”が重要です。


■⑦ 心が壊れない備え

リスクを直視しすぎると、不安に支配されます。
そこで重要なのが“心の避難”。

・情報を取りすぎない
・信頼できる一次情報を見る
・備えたら一旦手放す

備えは安心のためにあります。


■⑧ 本当に強い人の考え方

防災の現場で感じたのは、

「安全ではない」ことを受け入れ、
淡々と準備している人ほど、穏やかだったという事実です。

恐怖ではなく、現実認識が行動を生みます。


■まとめ|絶対安全はない、だから備える

地球上に完全な安全地帯はありません。
しかし、危険をゼロにできなくても、リスクを下げることはできます。

結論:
安全な場所を探すより、安全に近づく行動を積み重ねることが防災の本質です。

防災士として現場で確信しているのは、
備えている人ほど冷静で、周囲を支える側に回れていたという事実です。
場所ではなく、姿勢が命を守ります。

出典:内閣府 防災情報のページ

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