【防災士が解説】防災×都市型積雪 ― 東京都心3cmでも油断できない理由

東京都心で3cmの積雪を観測しました。

「たった3cm」と思うかもしれませんが、普段雪に慣れていない都市部では、この数センチが大きな事故や混乱につながります。

今シーズン最強寒気の影響で、日本海側を中心に警報級の大雪となる見込みです。都市部でも油断は禁物です。


■① 都市部の雪はなぜ危険か

北陸や北海道と違い、東京などの都市部は除雪体制や雪道運転への慣れが十分ではありません。

3cmでも、
・スリップ事故
・転倒事故
・電車遅延
が一気に増えます。

「量」よりも「慣れていないこと」が最大のリスクです。


■② 交通障害が命取りになる理由

大雪のピーク時は北陸で80cm、近畿で70cm予想とされています。

都市部では、数センチでも
・バスの運休
・高速道路通行止め
・帰宅困難
が発生します。

医療・物流にも影響が出るため、連鎖的に生活機能が止まるのです。


■③ よくある誤解

防災士として現場で感じる誤解は、

「昼には溶けるだろう」
「車なら大丈夫」

という油断です。

実際には、夕方に凍結しブラックアイスバーン化します。
滑ってからでは遅いのです。


■④ 自宅でできる即行動

今日できることはシンプルです。

・不要不急の外出を控える
・滑りにくい靴を選ぶ
・車は冬装備以外なら使わない
・食料と飲料を1~2日分確保

これだけで事故リスクは大きく減ります。


■⑤ 転倒事故が一番多い

雪害で多いのは交通事故よりも「転倒」です。

特に高齢者の骨折は、その後の生活に大きな影響を与えます。

歩幅を小さく、重心を低く。
急がないことが最大の防御です。


■⑥ 被災地で学んだ“雪の怖さ”

私は豪雪地帯支援の現場で、除雪中の事故や転倒による搬送事例を何度も見ました。

多かったのは、
「少しだけのつもりだった」
というケースです。

雪は“少し”でも判断を鈍らせます。


■⑦ 停電・ライフラインへの備え

雪は電線着雪や倒木による停電も引き起こします。

・モバイルバッテリーの充電
・懐中電灯確認
・暖房器具の安全確認

今のうちにチェックしておきましょう。


■⑧ 自律型避難という考え方

大雪は地震ほど注目されませんが、都市機能を止める災害です。

行政の除雪や交通復旧を待つだけでなく、
「自分はどう動くか」を考える。

これが自律型避難の第一歩です。


■まとめ|3cmでも都市は止まる

東京都心での3cm積雪は、小さな数字ではありません。

結論:
都市部の雪は“量”ではなく“慣れ”がリスクを決めます。油断しないことが最大の防災です。

被災地派遣や雪害対応の経験から言えるのは、
「大丈夫だろう」が一番危険だということ。

今日一日、慎重に行動するだけで、多くの事故は防げます。

出典:気象庁(積雪・警報情報)

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