「地下だから安全」
そう思っていませんか?
近年の集中豪雨では、地下駐車場に停めていた多数の車両が一斉に水没する事例が発生しています。
豪雨は天災ですが、
被害の大きさは“事前の判断”で変えられます。
■① 地下駐車場が危険な理由
地下は構造上、低い場所です。
短時間に大量の雨が降ると、
排水能力を超えた水が一気に流れ込みます。
特に都市部では、
道路の雨水が一斉に流入するため、
数十分で水位が急上昇することがあります。
シャッターや止水板があっても、
完全ではありません。
■② 「今まで大丈夫」は通用しない
気候変動の影響で、
短時間豪雨は増加傾向にあります。
これまで浸水しなかった地域でも、
想定外の雨量により被害が出ています。
重要なのは、
過去ではなく“最新のハザードマップ”です。
平時のうちに、
自宅や勤務先周辺の浸水想定区域を確認しておきましょう。
■③ 豪雨が予想されたらどうするか
警報級の雨が予想される場合は、
・高台へ移動
・地上駐車場へ移す
・立体駐車場の上層階へ移す
この判断が被害を分けます。
「様子を見る」は最も危険です。
水は一気に来ます。
■④ 水没車の現実
水没した車は、
電装系が損傷します。
エンジンがかかっても、
後日トラブルが出ることが多く、
修理費は高額になります。
完全水没は“全損扱い”になるケースもあります。
私が被災地派遣で見た光景でも、
車両被害は生活再建を大きく遅らせる要因でした。
車は単なる移動手段ではなく、
生活基盤そのものです。
■⑤ 車両保険は本当に必要か
水害は基本的に車両保険の対象です。
(※地震による津波は除く場合あり)
加入しているかどうかで、
生活再建スピードは大きく変わります。
ただし、
豪雨増加により保険料は上昇傾向です。
必要なのは、
・補償内容の確認
・免責金額の確認
・水害対象範囲の確認
です。
■⑥ 防災士として多かった“誤解”
現場で多かったのは、
「地下は風の影響を受けないから安全」
という思い込みです。
風より怖いのは水です。
見えない場所ほど、
リスク評価が甘くなります。
■⑦ 自律型避難の考え方
豪雨時の車両移動は、
行政からの指示を待つものではありません。
自分で判断し、
早めに動く。
これが自律型避難の基本です。
「まだ大丈夫」
「周りも動いていない」
この心理が、
被害を拡大させます。
■⑧ 今すぐできる3つの行動
- ハザードマップを確認
- 駐車場の標高を把握
- 車両保険の補償内容を見直す
これだけでも、
被害確率は下げられます。
■まとめ|地下は安全とは限らない
地下駐車場は、
豪雨時には“リスク空間”になります。
天災は防げません。
しかし、被害は減らせます。
結論:
豪雨時は“地下より高台”を選ぶ判断が愛車と生活を守る。
防災士として被災地を見てきた実感は、
「早く動いた人ほど被害が小さい」という事実です。
地下だから安心。
その思い込みを、今日から手放しましょう。
■出典
ベストカー(2026年1月26日号)

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