【防災士が解説】子ども連れ体育館避難 スペースが狭くて横になれない|親子で体力を守る“寝床の作り方”

体育館の避難所は、想像以上に狭いです。
子ども連れだと、さらに厳しくなります。

・寝転ぶスペースがない
・子どもが落ち着かず動き回る
・周囲に迷惑をかけたくない
・親が一睡もできない
・翌日から一気に体力が落ちる

避難生活は、睡眠と体力が残っている人が勝ちです。
ここでは、スペースが狭い体育館でも「横になれない問題」を減らし、親子で体力を守る現実的な方法をまとめます。


■① 体育館が狭く感じる理由(子ども連れは2倍きつい)

体育館は床面が広く見えても、避難者が増えるとこうなります。

・区画が小さい
・荷物が増える
・通路を確保する必要がある
・周囲の音・光が強い

子どもがいると、親は常に警戒モードです。
警戒モードは眠れません。


■② 被災地で感じた“寝床の差”が体調差になる

被災地派遣で何度も見たのは、
寝床が整った家族ほど体調が安定する現実です。

逆に、床に直で寝ると

・冷え
・腰痛
・睡眠不足
・子どもの機嫌悪化

が連鎖します。

体育館では「床から離す」「区切る」「荷物を減らす」が効きます。


■③ まずやるべきは「床冷え」を切る(横になれない最大原因)

スペースが狭いほど、床冷えがきつくなります。
床冷えは、横になる気力を奪います。

■最優先で敷く順番

1)銀マット(薄くてもOK)
2)段ボール(複数枚)
3)毛布・タオル・衣類

下が断熱できると、
同じ狭さでも“休める感覚”が増えます。


■④ 狭いときの正解は「全員が横になる」ではなく「交代制」

体育館で家族全員が完全に横になるのは難しい日もあります。
だから交代制にします。

・子どもを先に寝かせる
・親は座ってでも目を閉じて休む
・交代で横になる

避難生活は“完璧な睡眠”より“体力温存”です。
交代制が一番現実的です。


■⑤ 子どもが横になれる“最小寝床”を作る

子どもは小さな巣があると落ち着きます。

■作り方(最小セット)

・下:段ボール+毛布
・上:タオルケット
・周囲:荷物で軽く囲う(境界線)

境界線があると、子どもが動き回りにくくなります。
結果として、親も眠れます。


■⑥ 荷物の置き方でスペースが増える(狭いときの裏技)

狭い区画では、荷物が床面積を食います。

ポイントは「縦」と「まとめ」です。

・リュックは壁側へ縦置き
・袋は一つにまとめる
・使わない物は上に重ねる
・靴は端へ寄せる

床を空けるほど、横になれる確率が上がります。


■⑦ 子どもの“眠れない”を減らす(体育館は刺激が強い)

体育館は音と光が強いので、子どもが興奮します。

・タオルで目を覆う(軽く)
・耳を守る(フード・タオル)
・親が同じ呼吸をして落ち着かせる

子どもは、親の緊張を吸います。
親が落ちると子も落ちます。


■⑧ 「迷惑かけたくない」気持ちが強い親ほど眠れない

子どもの声や動きが気になって、親が追い詰められます。

ここは割り切りが必要です。

・完全に静かは不可能
・できる範囲で工夫する
・謝り続けて自分を削らない

避難所は共同生活です。
親が倒れると子どもも守れません。


■まとめ:体育館が狭いときは「床冷えカット+交代制+子どもの巣」で体力を守る

1)床冷えを切る(銀マット・段ボール)
2)家族全員横になれない日は交代制で休む
3)子どもの最小寝床を作る(囲って落ち着かせる)
4)荷物は縦置き・まとめで床を空ける
5)親の緊張を落として、子どもの刺激を減らす

体育館避難は“環境が悪いのが前提”です。
だからこそ、仕組みで体力を残すのが正解です。

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