【防災士が解説】日本を守る防災|“自分の備え”が国の強さになる理由と、今日できる一歩

「日本を守る防災」と聞くと大きすぎて、自分には関係ないと感じるかもしれません。
でも実際は、家庭・職場・地域で“いつも通りに戻れる人”が増えるほど、日本は強くなります。
ここでは、国を守るという言葉を「一人ひとりが自立して生き抜き、周りも助けられる状態」と定義して、具体的な行動に落とします。


■① 「国を守る」は“自分の生活を壊さない”ことから始まる

災害で国が弱るのは、被害そのものだけではありません。

・救助要請が一気に増える
・医療が逼迫する
・物流が止まる
・仕事が止まり、家計が壊れる
・地域の担い手が疲弊する

つまり、家が少しでも自立できれば、社会の負荷が減ります。
自分の備えは、国の回復力(レジリエンス)を上げる投資です。


■② まず守るべきは“情報の交通整理”|デマに流されない

災害時は情報が洪水になります。混乱が増えるほど、国全体の動きも鈍ります。

・公式情報(気象庁、自治体、内閣府など)を優先
・SNSは「一次情報のリンクがあるか」で判断
・不安を煽る投稿は“共有しない”が最強の防災
・家族内で「見る情報源」を決めておく

情報の整理ができる人が増えるほど、避難・救援・復旧がスムーズになります。


■③ 自律型避難が“救助力を温存”する|国を守る核心

災害直後に救助が追いつかないのは、現場の努力不足ではありません。
物理的に同時多発で起きるからです。

・自分で逃げられる人が逃げる
・自宅で持ちこたえられる人が持ちこたえる
・備えがある人が医療や避難所の負担を減らす

この“自律型避難”が広がるほど、救助力は本当に必要な人へ回せます。
国を守る防災の核心はここにあります。


■④ 生活インフラを守るのは「電気・水・トイレ」から

インフラが止まると、国の機能が止まります。
家庭ではまず「3点セット」を押さえます。

・電気:ライト、乾電池、モバイルバッテリー、できれば小型ポータブル電源
・水:飲料水+生活用水(トイレ・手洗い)
・トイレ:簡易トイレ(回数分)+消臭袋

この3つがあるだけで、避難所に行かずに済む家庭が増え、社会の負荷が減ります。


■⑤ “地域の助け合い”は、準備した人ほど上手くできる

災害時の助け合いは、気持ちだけでは続きません。
自宅が崩れている人は、他人を助ける余裕がなくなるからです。

・自分の家が持ちこたえる
・家族の生活が回る
・情報と物資が整っている

この状態の人が地域に一定数いると、支援の連鎖が生まれます。
「備えている人が多い地域」は、復旧が早いです。


■⑥ 備えの差が“貧困の差”になる|経済を守る防災

災害は、家計を直撃します。

・停電で仕事が止まる
・自宅修理で出費が増える
・避難生活で消耗する
・保険や手続きが遅れる

最低限やっておくと効くのはこの3つです。

・保険証券と重要書類を写真+紙で保管
・現金(小額)を用意
・家計の固定費を把握し、非常時の優先順位を決める

国を守るという視点でも、生活が破綻する家庭を減らすことが重要です。


■⑦ 現場で多かった失敗|「備えてたのに使えない」

防災士として被災地支援に入ったとき、現場で本当に多かったのはこれです。

・ライトが電池切れ
・モバイルバッテリーが放電
・簡易トイレが足りない
・持ち出し袋が重すぎて運べない
・家族が集合場所を知らない

備えの“所有”より、使える状態にしておくことが大事です。
年に1回ではなく、季節の変わり目に5分点検が現実的です。


■⑧ 国を守る防災は“できる人が1つ進める”だけでいい

完璧を目指すと、ほとんどの人が止まります。
国を守る防災は、100点の家庭を増やすことではなく、30点→50点を増やすことです。

・家族の集合場所を1つ決める
・簡易トイレを1箱買う
・モバイルバッテリーを満充電にする
・自治体の防災アプリを入れる

一つ進む人が増えるほど、国は強くなります。


■まとめ|日本を守る防災は「自分が崩れないこと」が最大の貢献

日本を守る防災は、遠い話ではありません。

・情報を整理してデマに流されない
・自律型避難で救助力を温存する
・電気・水・トイレで生活を維持する
・地域で助け合える余力を残す
・家計の破綻を防ぐ準備をする

結論:
日本を守る防災は「自分と家族が早く立ち直れる状態」を増やすこと。完璧じゃなくていいので、今日“1つだけ”進めれば国は強くなります。

防災士として感じる行政側が言いにくい本音は、
「助けたいけれど、同時多発では全員をすぐには助けられない」です。
だからこそ、自立できる家庭が増えることが、救える命を増やします。
とりあえず今日は、家族の集合場所を1つ決めるだけでOKです。

出典:内閣府 防災情報のページ
https://www.bousai.go.jp/

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