「みんな なんで使わないの?」
給油時に利用できるガソリンスタンドの無料サービス――それがタイヤの空気圧チェックです。
特に冬は、気温低下によって空気圧が自然に下がりやすく、事故リスクが高まります。
車の安全性は、日常生活だけでなく災害時の避難行動にも直結します。
■① なぜ冬に空気圧が下がるのか|気温低下の物理的影響
空気は冷えると体積が縮みます。
そのため、気温が10℃下がると空気圧は約5〜10kPa低下すると言われています。
冬に空気圧が低下すると、
・制動距離が伸びる
・ハンドル操作が不安定になる
・燃費が悪化する
・タイヤの偏摩耗が進む
といった安全面の問題が起こります。
災害時に避難する際、車は重要な移動手段になります。
その基本性能が落ちている状態は、防災の視点でもリスクです。
■② 無料で使えるガソスタの空気入れ|実は誰でも利用可能
多くのガソリンスタンドには、空気入れ(エアタンク)が設置されています。
セルフ式でも、給油客は無料で使える場合がほとんどです。
やり方は簡単です。
- 給油する
- 運転席ドア内側の表示で規定空気圧を確認
- 空気入れのノズルをタイヤのバルブに差し込む
- 規定値までエアを入れる
例えば「215/60R16」のタイヤで、規定値が250kPaと表示されている場合、
210kPaしかなければ明らかに不足しています。
■③ よくある誤解|「見た目が大丈夫=問題なし」ではない
タイヤは、多少空気が抜けていても見た目では分かりません。
実際にゲージを当ててみると、
・200kPa台前半
・規定より30〜40kPa不足
というケースは珍しくありません。
見た目判断は危険です。
数字で確認することが重要です。
■④ 被災地で感じた“車トラブル”の現実
被災地派遣で現場支援に入った際、
避難途中での車両トラブルは想像以上に多いものでした。
・タイヤバースト
・パンク
・ガソリン不足
・バッテリー上がり
元消防職員として現場を見てきましたが、
「普段から整備していれば防げた事故」は少なくありません。
LOとして自治体に入ったときも、
避難路での事故が交通渋滞を生み、救助や支援物資輸送に影響したケースを見ています。
空気圧チェックは小さな行動ですが、
災害時の移動力を守るための基本動作です。
■⑤ やらなくていいこと|過剰な心配より月1回の習慣
・毎週神経質に測る必要はありません
・高級機器を買う必要もありません
大切なのは「月1回、給油時に確認する」だけ。
冬場は特に、気温が下がった後に一度チェックするだけで十分です。
■⑥ 今日できる最小行動|給油+30秒チェック
次に給油する時、
空気入れを見かけたら30秒だけ使ってみてください。
・規定値を見る
・現在値を見る
・不足していれば補充する
これだけで、ブレーキ性能・安定性・燃費が改善します。
■⑦ 防災視点で見る車の役割
防災で重要なのは、物資だけではなく“移動できる状態を保つこと”です。
車が安全に動けば、
・早期避難
・家族の迎え
・物資の搬送
・広域移動
が可能になります。
空気圧管理は、日常の延長線上にある備えです。
■⑧ 結論|無料でできる安全対策
「みんな なんで使わないの?」
危険を実感しにくいからこそ、後回しになりがちです。
しかし、事故は突然起きます。
災害は準備不足の瞬間を突きます。
給油のついでに確認する。
それだけで安全性は確実に向上します。
小さな習慣が、大きな安心につながります。
出典:日本自動車タイヤ協会「タイヤの空気圧管理の重要性」
https://www.jatma.or.jp

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