今回のニュースでは「米国株が今後10年で他地域に負ける可能性」が話題になっている。
これを防災の世界に置き換えると、とても分かりやすい。
防災の現場で最も危険なのは「避難所が1か所しかない」状況だ。
川が氾濫したら?
道路が寸断されたら?
その1か所が使えなくなった瞬間に、命の選択肢がなくなる。
投資の世界でも同じで、
米国株オンリー、1つのテーマ株オンリー、1つの高配当株オンリーは、避難所が1つしかない状態に近い。
もちろん、米国という国自体の強さは世界トップレベルで、避難所としての耐久性はとても高い。しかし「絶対に安全な場所なんて存在しない」のが、災害も投資も同じだ。
だからこそ、オルカンのような“避難所が世界にいくつもある”タイプの投資は、非常に防災的だと言える。
・米国が不調でも、欧州がある
・欧州が弱っても、新興国が伸びる
・日本が伸び悩んでも、アジアの成長が支える
これは、避難場所が複数ある状態そのもの。
災害時に「どこが安全か?」を事前に決めておくのと同じで、投資も「どの市場が倒れても生き残る設計」にしておくと、不安が大きく減る。
ニュースに振り回されない投資家は、
“避難ルートが複数ある人”
と同じだ。
投資の世界には「必ず勝つ方法」はないが、
「負けない工夫」はできる。
・一極集中 → 洪水で一発アウト
・分散投資 → 洪水でも津波でも地震でも生き残れる
防災も投資も、目的は同じ。
「最悪の事態が起きても人生を守る」ことだ。
今回のニュースをきっかけに、
米国株派の人も、全世界派の人も、自分の“避難ルート”を見直してみると安心度が段違いになる。

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