【元消防職員・防災士が解説】“予想”に頼る投資は、災害で占いを信じるのと同じ

今回のゴールドマン・サックスの予想は話題になったが、
防災士の立場から言えば、「予想に人生を任せる」ことほど危険な行動はない。

地震の専門家でも「南海トラフ地震が何月何日に起きる」とは断言できない。
台風でさえ進路予測は毎日ズレる。
災害は“99%当たる予報”ですら外れることがある。

投資の世界も全く同じだ。

・専門家の予測
・大手金融機関のレポート
・著名投資家の予想

こうしたものは「防災で言う天気図の1枚」にすぎない。
参考にはなるが、それに人生を預けてはいけない。

防災で命を守るのは、最後は“行動”だ。
投資で資産を守るのも、最後は“習慣”だ。

・積立を止めない
・暴落でも売らない
・家計を整え続ける
・リスクを分散する

これらは、地震時に「机の下に隠れる」「火を消す」「避難場所へ移動する」といった確実に効果のある行動と同じ。

予測は当たる時もあるし、外れる時もある。
しかし“正しい行動”は、必ず将来の自分を助ける。

だから大切なのは、
「この予想を信じるか?」ではなく
「この予想で心が揺れる設計になっていないか?」だ。

もし心が揺れるなら、投資の避難ルート=分散が足りない。
もし揺れないなら、その投資はあなたのリスク許容度に合っている。

防災でも投資でも、予想に振り回される人ほど被害が大きくなる。
落ち着いて準備を続ける人が、一番強い。

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