冬の災害では、停電だけでなく「ガスが止まる」ケースも多い。
地震・凍結・設備トラブルなど、原因はさまざまだが、寒い季節のガス停止は生活に直結する大問題になる。
ここでは、冬にガスが止まったときの基本行動と、事前に備えるポイントをまとめる。
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■① まず“ガス漏れ”の危険がないか確認する
冬は暖房器具の使用が増え、ガス漏れ事故も起きやすい。
【確認ポイント】
・ガスの臭いはしないか
・ガス器具のつまみが閉まっているか
・給湯器の表示がエラーになっていないか
少しでも異常を感じたら、窓を開けて換気し、ガス会社へ連絡する。
■② ガスメーターの“復帰”を試す
大きめの揺れ、急な使用量変化があると、ガスメーターが安全装置で自動停止する。
【復帰手順（都市ガス共通）】
- 器具の元栓をすべて閉じる
- メーターの「復帰」ボタンを押す
- 約3分待つ（ランプ点滅が止まれば復旧）
冬は給湯器への負荷が高いため、停止することがよくある。
■③ ガスが止まると“暖房・調理・入浴”が一斉に使えなくなる
生活の基盤がまとめて止まるため、冬は影響が非常に大きい。
【困るもの】
・ガス給湯（お湯が出ない）
・ガス暖房
・ガスコンロ
・浴室乾燥機
お湯が使えないと、手洗い・洗い物・風呂・料理すべてが不便になる。
■④ 代わりに使える“非常用手段”を確保しておく
ガスが使えない状況は、冬に限らず年々増えている。
代替手段の確保が、防災力を一気に高める。
【最低限の代替手段】
・カセットコンロ（必須）
・ガスボンベ6〜12本
・電気ケトル（停電でなければ使用可能）
・ポータブル電源（可能なら）
料理とお湯の確保ができるだけで、生活の質が大幅に上がる。
■⑤ お湯が出ない場合の“冬の入浴対策”
冬は体を温めないと免疫が落ち、体調を崩しやすい。
【代替方法】
・電子レンジで温タオル → 体をふく
・湯たんぽで体温維持
・カセットコンロでお湯を沸かす
・温かい飲み物で内側から温める
特に高齢者のいる家庭では、低体温症を防ぐためにも温対策は必須。
■⑥ ガス復旧までは“節約モード”で生活する
復旧まで数時間〜数日かかることもある。
冬は水道も冷たいため、小さな工夫で体力消耗を防げる。
【節約ポイント】
・皿にラップを敷いて洗い物を減らす
・使い捨て食器を活用
・温かい服・毛布を多めに使う
・入浴できない日は早めに就寝して体を温める
暖房が弱い家では、厚着と毛布が“最大の防御力”になる。
■⑦ 最後に
冬のガス停止は「生活インフラの3割が止まる」イメージに近い。
しかし、
・カセットコンロ
・ガスボンベ
・湯たんぽ
・温タオル
・ポータブル電源
このあたりの備えがあれば、かなりストレスが軽減される。
特にカセットコンロは、停電・断水・ガス停止すべてに効く“最強の防災アイテム”だ。
冬ほどガス停止のダメージは大きくなる。
だからこそ“代替手段の準備”が、防災レベルを一段上げてくれる。
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