【元消防職員・防災士が解説】災害時の「トイレカー」は避難所の衛生崩壊を止める最後の砦

災害が発生すると、避難所で最初に悪化するのが“トイレ環境”。
断水・停電・下水の停止が重なると、トイレは数時間で使えなくなる。
その状況を救うのが、移動式トイレ設備「トイレカー」だ。

トイレカーは、車両に洋式個室トイレを搭載し、どこでも稼働できる“走る衛生施設”。
手洗い水タンク、照明、換気設備などが整い、仮設トイレより格段に使いやすい。

■トイレカーが避難者を助ける理由
・行列を減らし、体調不良を予防
・臭気や汚れが少なく衛生的
・女性・高齢者・子どもが使いやすい洋式
・暗い時間帯でも安全に利用できる

避難生活では、「トイレを我慢する」ことで健康被害が起きる。
トイレカーは、その負担を大幅に減らす重要な支援装備だ。

■導入の広がり
多くの自治体が、地震・豪雨・停電に備えて導入を開始。
災害協定により、県外から応援として走ってくるケースもある。

災害初期の“トイレ問題”を支えるトイレカーは、避難所運営に欠かせない存在だ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました