【防災士が解説】地震が起きたとき、子どもはどう行動する?|家庭で“命を守る行動”を教えておこう

大人は状況を判断して行動できますが、

子どもは地震の経験が少なく、突然の揺れに弱い。

実際の災害で多いのは──

❌ 驚いて泣き出す

❌ 動けなくなる

❌ パニックで走り出す

❌ 家具のそばに立ったまま固まる

❌ ガラスの近くでうずくまる

だからこそ、地震の時に“どう動けば命が守られるか” を

家庭で知っておくことが大切です。

✅1|揺れた瞬間は「走らない・外に出ない」

揺れてパニックになると、外へ飛び出したくなりますが…

✅ 瓦の落下

✅ 看板の落下

✅ ガラスの落下

✅ 車・自転車との接触

大ケガの原因になるため 外には出ないのが正解。

✅2|まずは「頭を守る」が最優先

✔ 学校では机の下

✔ 家ではテーブルの下

✔ 近くに何もないときは、ランドセル・枕・クッションで頭を守る

子どもは身長が低く、大人より落下物に当たりやすい。

“かがむ+頭を隠す” が命を守る基本行動。

✅3|泣いて動けなくなる子はとても多い

自分の身を守る行動は、大人が想像するより難しい。

✅ 揺れが止まるまで動かなくてOK

✅ 無理に走らない

✅ 声が出なくても問題なし

大事なのは 「安全な場所でじっとすること」。

✅4|揺れがおさまったら“危ない場所に近づかない”

❌ 倒れた家具を見に行く

❌ 割れたガラスのある部屋に入る

❌ ベランダに出る

❌ 階段を走る

✅ 大人の指示があるまで安全な場所にいる

✅ 靴(スリッパ)があれば履く

✅ 玄関や廊下に向かう時もゆっくり

✅5|家族がいないときはどうする?

家にひとり、または別の部屋にいるとき──

✅ 揺れたら、まず頭を守る

✅ 無理に家族を探しに行かない

✅ 揺れがおさまってから、決めておいた集合場所へ

※ 子どもは「迎えに行かなきゃ」と動こうとするため、

事前に「必ずそこで待つ」と約束しておくと安全。

✅6|外で揺れたときの行動

✅ 壁・ブロック塀のそばに立たない

✅ 看板・ガラスの下に行かない

✅ 駐車場・電柱の下に近づかない

✅ 広くて落下物がない場所に移動

小学生は“近くの安全地帯”を言葉で伝えるより

写真で見せると理解しやすい。

✅7|避難所での子どもの行動

避難所はいつもと違う環境でストレスが大きい。

✅ 走らない

✅ 大声を出さない

✅ 勝手に外へ出ない

✅ 不審者に近づかない

✅ お手伝いできることを一緒にする

避難所も“知らない大人がいる場所”と理解させておく。

✅8|子どもが1回で覚えられる魔法のルール

✅ 揺れたら「頭を守る」

✅ 机やテーブルの下

✅ 動けないときはその場で小さく

✅ 揺れが止まったらゆっくり移動

✅ 大人を探しに行かない

この5つだけで 生存率が劇的に上がります。

✅まとめ|子どもはパニックになる。だから“命が守れる習慣”を教える

✔ 外に飛び出さない

✔ 頭を守る

✔ 揺れが止まるまで動かなくていい

✔ 危険な場所に近づかない

✔ 大人と合流するまで安全な場所にいる

地震は予告なく起きます。

驚いて泣いても、パニックになっても、

「頭を守る」行動だけできれば命は守れる。

家庭で一度だけでも声をかけておくと、

子どもは必ず覚えています。

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