地震・停電・避難所生活──
子どもにとって災害は “初めて経験する大きな恐怖”。
✔ 泣き出す
✔ 動けなくなる
✔ 親から離れられない
✔ 夜眠れなくなる
✔ 小さな音に過敏になる
こんな反応は 全部ふつうです。
子どもは「危険」より「安心できない」ことに強いストレスを感じます。
だから防災では、
心を守る声かけがとても大切です。
✅1|否定しない。「怖いよね」で受けとめる
❌「泣かないの」
❌「大丈夫って言ってるでしょ」
これを言うと、子どもはもっと不安になります。
✅「怖かったね」
✅「ビックリしたね」
✅「揺れたら怖いよね」
まずは 気持ちを認めることが安心につながります。
✅2|次に「どうすればいいか」を短く伝える
子どもは長い説明を理解できません。
✅「今は安全な場所にいるよ」
✅「お父さん(お母さん)がそばにいるから大丈夫」
✅「ここにいれば安全だよ」
“安全が確認できる言葉”が一番の安心材料。
✅3|触れてあげると、安心は倍になる
言葉だけより、身体の接触が効果的。
✅ 頭に手を置く
✅ 背中をさすってあげる
✅ ハグをする
「触れられる=守られている」と感じられます。
✅4|不安をそらす“気をそらす会話”
✅「水を飲もうか」
✅「毛布をかけよう」
✅「一緒に座ろう」
“行動を提案”すると、恐怖の意識が切り替わります。
小さな子には
✅「〇〇ちゃんがここにいてくれて安心したよ」
という言葉がとても効きます。
✅5|避難所では「安心できる場所」を作る
大きな空間や知らない人が多い空間は、子どもにはストレス。
✅ 親のそば
✅ 壁側
✅ 静かな場所
✅ 大事なおもちゃ・毛布を一緒に
心理的な“隠れ家”があると落ち着きます。
✅6|「泣いていいよ」は魔法の言葉
避難所では、泣くことを我慢する子どもが多いです。
✅「泣いてもいいよ」
✅「怖いって言っていいよ」
✅「〇〇が無事でよかった」
涙はストレスを外に出す行動。
泣けた子ほど、立ち直りが早いケースも多いです。
✅7|大人の不安は“顔”に出る
子どもは、大人の表情を一瞬で読み取ります。
✅ 不安でも落ち着いた声
✅ 笑顔を見せる
✅ ゆっくりした動き
✅ 優しい口調
大人が“落ち着いて見える”だけで、子どもの心は守られます。
✅8|安心の合言葉を決めておくと強い
事前に家庭で一つ決めるだけで、子どもは揺れた時に行動できます。
例)
✅「揺れたら頭を守る!」
✅「このクッションで守る!」
✅「ここが安全の場所!」
合言葉があると、恐怖より“行動”が先に出ます。
✅まとめ|子どもの心を守ることも立派な防災
✔ 泣くのは普通
✔ 怖い気持ちを否定しない
✔ 優しく触れて安心させる
✔ 安全だとわかる言葉を使う
✔ 大人が落ち着いて行動する
災害は“心の防災”が最も必要です。
子どもは、
✅ 大人の声
✅ 大人の表情
✅ 大人の安心感
で心を守られます。
それだけで、子どもは強く生きられます。

コメント