【防災士が解説】インスタ花見スポットの隠れリスク|安全撮影できるベストポジションと撤収判断

SNSで人気の花見スポットは、映える一方で「危ない場所」が混ざりやすいのが現実です。崖際、河川敷の縁、車道の近く、線路沿い、柵のない階段など、写真だけでは分からないリスクが潜んでいます。ここでは、インスタで見つけた花見スポットに行く前に確認すべき隠れリスクと、安全に撮影できる立ち位置、撤収判断の考え方をまとめます。


■① “映える場所”ほど危険が隠れやすい

映える写真は、だいたい「普段行かない場所」で撮られます。
・高低差がある
・水辺が近い
・足場が細い
・人が少ない(=助けが遅れる)
この条件は、そのまま事故リスクの条件でもあります。


■② まず確認するのは「落ちる・流される・轢かれる」

花見撮影の事故は、原因がだいたい3つに集約されます。
・落ちる(崖、石垣、階段、橋の縁)
・流される(河川敷、用水路、水辺の縁)
・轢かれる(車道、駐車場、狭い道路)
撮影前に、この3つがない立ち位置を選びます。


■③ 安全撮影のベストポジションは「退避できる広さ」

安全に撮れる位置は、写真の良さより“逃げられる余裕”で決まります。
・人がすれ違える幅がある
・後ろに一歩下がれる
・足元が平ら
・柵がある、または縁から距離が取れる
「ここで転んだらどうなる?」を1秒だけ想像するのが有効です。


■④ 撮影中に事故が増える行動

事故が増えるのは、行動パターンが似ています。
・後ろ歩きで下がる
・スマホ画面だけ見て移動
・人混みで立ち止まる
・柵に寄りかかる
撮影は必ず立ち止まって行い、移動中は画面を見ない。これだけで転倒は減ります。


■⑤ 河川敷スポットは「増水と段差」を最優先で疑う

河川敷は普段平和でも、雨で状況が変わります。
・草の下に段差や溝がある
・水位が上がると帰路が塞がれることがある
・夕方は足元が見えにくい
雨雲レーダーで強い雨域が近いなら、撮影は中止が安全です。


■⑥ 夜桜・夕方撮影は「暗がり事故」が一気に増える

暗くなると、危険が見えなくなります。
・段差が見えない
・縁が見えない
・人の動きが読めない
暗くなる前に帰る、またはライトを使う。撮影目的なら“明るいうちに終える”のが一番安全です。


■⑦ 防災士として見た“誤解されがちポイント”

「人気スポット=安全に整備されている」と思われがちですが、実際は逆のこともあります。
・観光導線は整備されていても、撮影者が外れる場所は危険
・柵の外側が“映える場所”になっている
・人が少ない場所ほど救助が遅れる
映えは安全の保証ではありません。


■⑧ 被災地経験からの実感「事故は“非日常行動”のときに起きる」

被災地派遣では、慣れない場所・慣れない行動のときに転倒やケガが増えるのを何度も見ました。LOとして住民の動線を見ていると、「ちょっと近道」「少しだけ無理」が事故につながります。花見撮影も同じで、普段なら立たない場所に立つから危険が生まれます。防災士としては、撮影の前に“退避できる広さ”を確保することを強くおすすめします。


■まとめ|映える場所ほど「退避できる広さ」と「縁から距離」を確保する

インスタ花見スポットは、落下・水難・車両事故などの隠れリスクが混ざりやすいのが現実です。安全撮影の基本は、退避できる広さを確保し、縁から距離を取ること。移動中は画面を見ず、暗くなる前に撤収する。これだけで、事故を大きく減らせます。

結論:
花見撮影は“映え”より「退避できる広さ」を優先すれば、事故は防げます。
防災士として、事故は知識より立ち位置で決まると感じています。安全なポジションを選ぶことが、花見を最後まで楽しく終える一番の備えです。

出典:https://www.jma.go.jp/

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