地震は“最初の5秒”で生死が決まる。
大人より体重が軽い子どもは、家具・落下物の影響を受けやすく、初動対応が命を左右する。
ここでは、子どもがいる家庭が必ず覚えておきたい「揺れた瞬間の行動」をまとめる。
■① 揺れた瞬間は「子どもを抱えに行かない」のが正解
多くの親がやってしまうのが、
“揺れている最中に子どもを助けに走る”こと。
これは最も危険な行動。
● 親が転倒する
● 落下物を受ける
● 揺れで思うように動けない
子どもを守るためには、まず親が無事でいること。
揺れが強い時は、親自身が安全姿勢を取るのが最重要。
■② 子どもに教えるべきは「安全姿勢の型」
地震時に子ども自身が取れる行動を事前に決めておく。
● 机の下に入る
● 両腕で頭を覆う
● 窓や棚から離れる
● ベッドなら布団で頭を守る
“これをすれば安全”という型を覚えるだけで、パニックを大幅に減らせる。
■③ 親は“揺れが収まってから”子どもへ駆け寄る
揺れが止まるまでの数十秒が勝負。
その間は、親の無事を最優先にする。
揺れが収まったらすぐに以下を行う。
● 子どもを確認
● ガラス・家具などの落下物をチェック
● 家の中の危険箇所に近づけない
● 泣いていても、まずは落ち着かせる
安全の確認ができてから、避難か在宅続行かの判断に移る。
■④ 夜間の地震は「足の安全」を確保する
子どもは裸足で走り出してしまう。
ガラスでの負傷を防ぐため、寝室に次の2つを必ず置いておく。
● 停電でもすぐ点くライト
● 枕元のスリッパ(できれば防災用)
“暗闇×ガラス”は最悪の組み合わせ。
ベッド周りの安全装備が子どもを守る。
■⑤ 保育園・学校の行動と“同じ型”を家庭にも取り入れる
子どもは学校で避難訓練をしている。
家庭も同じ動きを採用すれば、迷いや不安がなくなる。
● 安全姿勢の合図を統一
● 避難の順番を統一
● 集合場所も学校・園と連動
子どもは「いつもと同じ」が一番強い。
■まとめ|子どもを守るのは“親の行動”ではなく“子どもの習慣”
地震の瞬間、親は助けに行けない。
助けるのは「普段の準備」と「子ども自身の行動」。
● 揺れた瞬間に走らない
● 子どもに安全姿勢を覚えさせる
● 夜間は足の保護を最優先
● 学校・園と行動を統一
この4つを整えるだけで、地震時の生存率は段違いに上がる。
今日から家庭内で“安全の型”を決めて共有しておこう。

コメント