災害時、最も難しいのは「避難の判断」。
特に子どもがいる家庭では、判断が遅れた瞬間に危険度が一気に上がる。
ここでは、親が必ず押さえておくべき“子ども目線の避難判断”をまとめる。
■① 子どもがいる家庭は“早めの避難”が鉄則
大人だけの家庭と違い、子ども連れの避難は時間がかかる。
そのため、少しでも危険が近づいたら早く動くのが正解。
● 暗くなる前に
● 雨が強くなる前に
● 水位が上がり始めたら
「まだ大丈夫」は最悪の判断。
子どもがいる家庭は“1段階早く逃げる”が命を守る。
■② 子どもは“親の迷い”に敏感|不安を与えない言葉が大事
避難の決断をするとき、親の表情や声のトーンが子どもに大きく影響する。
避難時はこの言葉がベスト。
●「安全のために、今からお出かけしよう」
●「早く行けば、ゆっくりできるよ」
●「みんなで一緒に動くから大丈夫」
不安を煽らず、前向きな声掛けをするだけで、子どもの不安は大きく減る。
■③ 避難が遅れる“ワースト3”を避ける
子どもがいる家庭で避難が遅れる原因はほぼ決まっている。
① 荷物の準備に時間がかかる
② どの避難所へ行くか迷う
③ 子どもが動きたがらない
これを防ぐために、平常時から次を決めておく。
● 行く避難所は第一・第二候補まで固定
● 荷物は非常持ち出し袋+サブバッグで整理
● 子どもにも“避難の流れ”を共有しておく
迷いをゼロにすれば、避難は一気に早くなる。
■④ 子どもが小さいほど“車避難の工夫”が必要
車内避難は便利だが、危険も大きい。
子ども連れなら、準備と場所選びがカギになる。
● 浸水しない高台に停める
● ガソリンは常に半分以上
● 車内は換気・暖房の使い方を工夫
● 車中泊キットをまとめておく
避難所に行くべきか、車が良いか。
事前に家族で決めておくとブレがなくなる。
■⑤ “抱っこする年齢”は安全に特化して行動する
歩けない子は負担が大きい。
抱っこ紐は必ず非常袋にセットしておく。
● 災害時は両手を空けるため必須
● 階段・段差での移動が安全
● 荷物と子どもで手が塞がらない
抱っこ紐があるだけで、避難速度は2倍になる。
■まとめ|避難は「スピード」「迷わない」「不安にさせない」
子育て家庭の避難判断は、大人だけの家庭とは全く違う。
● 子どもがいるほど“1段階早めの避難”
● 親の表情・声掛けで子どもの不安は激減
● 荷物・行き先・移動手段を事前に固定
避難は準備で8割が決まる。
家族の命を守るために、今日から“迷わない仕組み”を整えておこう。

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