【元消防職員・防災士が解説】新入社員が必ず知っておくべき“地震発生時のオフィス行動”5つ

オフィスで地震が起きた時、新入社員が最もパニックになりやすい。
しかし、適切な行動を“知っているだけ”で、生存率は大きく変わる。

ここでは、新入社員向けに「地震直後に何をすべきか」をわかりやすくまとめる。


■① まずは“頭を守ってしゃがむ”安全確保が最優先

新人がやりがちなのが「立ち上がって周りを見ようとする」こと。
これは非常に危険だ。

● 机の下に入る
● なければ椅子・カバンで頭を守る
● 窓や棚から離れる
● 動かない・無理に移動しない

“家具からの落下”がオフィス最大の危険。
まず命を守る姿勢を取ることがすべての始まり。


■② 揺れが収まったら「落下物・ガラス」を最速チェック

揺れが止まったあと、焦って移動すると二次被害に遭う。

● ガラス片
● 天井材
● 倒れた棚
● プリンターなど重機

必ず「足元・頭上」をチェックしてから移動。
新人ほど、視線が上にいかないので意識して確認する。


■③ エレベーターは絶対ダメ。階段をゆっくり使う

オフィスビルでは“避難経路の選択”が生死を分ける。

● エレベーター → 停電・閉じ込めの危険
● 非常階段 → 原則ここを使う
● 駐車場への移動 → 悪手(倒壊の恐れ)

新人は判断が遅れがちだが、
「エレベーターには乗らない」だけでも命が守られる。


■④ 安否確認を即返信する(これが仕事の一部)

会社は地震直後、社員の“安否把握”を最優先する。
新人の安否が分からないと、上司は動けない。

● 上司・総務の指示に即返信
● 「無事・ケガなし・どこにいるか」を簡潔に
● 圏外ならSMS・Wi-Fiスポットを利用
● スマホのバッテリー節約モードON

災害時の安否連絡は“新人が最も評価される瞬間”でもある。


■⑤ 帰宅しない判断こそ、新人が覚えるべき防災

地震後の鉄道ストップで新人がやりがちなのが
「とにかく帰ろうとすること」。

これは二次災害の原因になる。

● 基本は“会社にとどまる”
● 安全情報が出るまで移動しない
● 帰宅困難を前提に“待機”が正解

企業には帰宅困難者用の備蓄があるケースが多く、
新人は「帰らない勇気」を持つことが重要になる。


■まとめ|新入社員こそ、地震の初動がいちばん大事

地震発生時、新入社員がすべきことはこの5つ。

● 頭を守る
● 周囲の危険を確認
● エレベーターに乗らない
● 安否即連絡
● 帰宅しない判断

これらはすべて、命を守る行動であり
“新人の価値”を高めるスキルでもある。

会社の防災力は新人の行動で大きく変わる。
今日から少しずつ身につけてほしい。

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