【元消防職員・防災士が解説】新入社員が絶対に身につけるべき“防災コミュニケーション術”5つ

会社の防災は、設備よりも“人の連携”で守られる。
特に新入社員は、災害時にどう動くかで評価も大きく変わる。

ここでは、今日から実践できる“防災コミュニケーション術”をまとめる。


■① 非常口・避難ルートを「自分の言葉で説明できる」ようにする

新入社員は意外と知らないのが避難ルート。
しかし、会社では“分かっていて当然”と思われている。

● 非常口の位置
● 階段への最短ルート
● 外に出た後の集合場所

これらは“説明できるレベル”まで理解しておくのが社会人の基本。


■② 上司・同僚への“声かけ”が災害時の安全を左右する

地震・火災・停電の直後は、誰もが混乱する。

そんな時、新入社員でもできる最強の行動が「声かけ」。

● 「大丈夫ですか?」
● 「こちらが避難ルートです!」
● 「足元にガラスがあります!」

たった一言でケガや混乱が減る。
安全を守るのは専門家だけではない。


■③ 社内の“弱い人”を把握しておくことも防災力

災害時に支援が必要になる人は必ずいる。

● 足の悪い人
● 妊娠中の社員
● 体力に不安がある人
● すぐパニックになるタイプ

平時から「この人は支援が必要かも」を把握しておくと、
いざという時に動ける。


■④ 情報は「正確に・短く・冷静に」伝える

災害時の社内は、ウワサや誤情報で混乱しがち。

だからこそ新入社員は、
“正しい情報だけを短く伝える”ことが重要。

● 「気象庁の緊急情報です。津波警報が出ています」
● 「ビル管理から、エレベーター使用禁止の指示が出ています」
● 「集合場所は南側駐車場に変更されました」

冷静な伝達が、職場全体の安全を守る。


■⑤ 安否連絡は「自分→家族→会社」の順で必ず実行

災害時は安否確認が命綱。
優先順位はこの順番。

① 自分の安全確保
② 家族へ連絡
③ 会社の安否システムで報告

新入社員でも、これができれば“防災行動が分かっている人”として信頼される。


■まとめ|防災コミュニケーションができる新人は“仕事も強い”

防災対応は、そのまま仕事の評価にもつながる。

● 情報を整理できる
● 状況判断ができる
● 落ち着いた伝え方ができる
● 周囲を見て動ける

これはすべて“できる社会人”の特徴でもある。

防災を学ぶことは、あなたの仕事力そのものを鍛えること。
今日から職場の安全を守る人になろう。

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