【元消防職員・防災士が解説】新入社員が“必ず知っておくべき”会社の防災ルール5つ

社会人になると、学校と違い「誰も教えてくれない防災」が一気に増える。
しかし、会社での防災ルールは“知らないと危険・知らないと叱られる”ものばかり。

ここでは、新入社員が最低限身につけるべき防災ルールをまとめる。


■① エレベーターは“地震後すぐに使わない”

オフィスビルでは、地震後のエレベーター利用が最も危険。

● 余震で停止する
● 閉じ込めが発生する
● 復旧に時間がかかる

震度5弱以上で多くのエレベーターは自動停止するが、
余震や誤作動もあり得る。

地震後の基本は 階段一択


■② 通路・非常口は“物を置いたらアウト”

会社では荷物や資料を通路に置く新人が多いが、
これは防災では完全にNG行為。

● 避難の妨げになる
● 消防点検で指摘される
● 重大事故につながる可能性

非常口付近や通路は“絶対に何も置かない”が会社の常識。


■③ 避難場所を知らないと“逃げ遅れ”になる

ほとんどの企業が避難訓練を行うが、新入社員は場所を覚えていないことが多い。

● ビルのどちら側に出るか
● 集合場所はどこか
● 社員点呼は誰が行うか

会社の避難場所は“頭で覚える”のではなく
“歩いて覚える”のが一番安全。


■④ 火災報知器が鳴ったら“勝手に様子見をしない”

新入社員がやりがちな行動がこれ。

● 「どうせ誤作動でしょ?」
● 「煙見えないし大丈夫」

こうした油断が避難の遅れを生む。

火災報知器が鳴ったら
迷わず避難準備 → 指示が出れば即行動
誤作動だったとしても、それは“訓練ができた”だけのこと。


■⑤ 避難訓練を“ちゃんとやる人”が本番で生き残る

避難訓練を軽視する人は多いが、実際の災害では必ず後悔する。

● 非常口の場所がわからない
● 火元への距離感が分からない
● 何を持って逃げれば良いのか迷う

訓練の質=本番の生存率。
「なんとなく参加」では危険を避けられない。


■まとめ|防災ルールを守れる新入社員は“信頼される人”

防災ルールを理解している新入社員は、
上司や同僚からの信頼も高くなる。

● 危険に敏感
● 状況判断ができる
● 指示を素早く実行できる
● 冷静に動ける

これは、安全面だけでなく、
普段の仕事でも高く評価される能力。

新入社員だからこそ、防災力を武器にできる。
今日から“会社を守れる人材”として一歩進もう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました