近年、「南海トラフ巨大地震」の研究が進み、政府は地震活動が普段と異なる場合に「南海トラフ臨時情報」を発表する仕組みを整えた。
しかし、多くの人が
● 臨時情報=巨大地震が来る
● すぐ避難しないといけない
● パニックになるレベルの警報
と誤解している。
実際には、臨時情報とは
“巨大地震に直結するかは分からないが、通常とは違う変化が起きたため注意してほしい”
という“事前注意の仕組み”。
ここでは、臨時情報の正しい意味と、一般家庭が取るべき行動を解説する。
■① 南海トラフ「臨時情報」は“警戒レベルを上げる合図”
臨時情報には主に2パターンがある。
● 地震活動が活発化した場合
● ゆっくりすべり(スロースリップ)が発生した場合
これらは
「すぐ巨大地震に直結する」わけではない。
ただし、南海トラフは“前兆なしで発生する可能性もある”ため、
政府は「少しでも異変があれば国民に早めに知らせる」という方針になっている。
つまり臨時情報とは、
「注意モードに切り替えてください」の通知。
■② 臨時情報が出ても“すぐ避難”は不要
誤解が多いポイントだが、臨時情報=避難ではない。
● 避難指示
● 避難勧告(廃止)
● 津波警報・大津波警報
これらとは別のもので、行動レベルはまったく違う。
臨時情報後に必要なのは、
● 家族連絡の確認
● 荷物の整理
● 家具の最終固定
● スマホの充電
● 水・食料の見直し
あくまで“準備段階”の行動だ。
■③ 臨時情報が出た時に家庭がまずやるべきこと
大切なのは「すぐできる行動の優先順位」を理解すること。
● スマホを満充電・モバイルバッテリーも充電
● 水をポリタンク・空ペットボトルに満タン
● 米を炊いておく(おにぎり・冷凍ご飯に)
● カセットガス・ガスボンベの本数を確認
● 非常持ち出し袋のチェック
● 家族の集合場所・避難先の再確認
これだけで“備えの質”が一気に上がる。
■④ 臨時情報が出た後は“1週間〜10日間”が勝負
研究では、
● 大地震の数日前に地殻変動が増えた例
● ゆっくりすべりの直後に大地震が発生した例
もある。
臨時情報が出た際、政府は原則として
1週間〜10日間を特に注意期間とする
と発表している。
この期間は、
● 家で過ごす時間を増やす
● 海辺や断崖など危険地域には近づかない
● 夜の外出は控えめにする
“生活のリスクを下げる”という意識が重要。
■⑤ SNSのデマに巻き込まれないのも重要な防災スキル
臨時情報が出ると、必ずSNSでデマが拡散される。
● 「3日後に南海トラフが来る」
● 「専門家が隠している」
● 「政府が発表しない本当の理由」
これらは例外なくデマ。
情報源は必ず
● 気象庁
● 内閣府
● 自治体
● NHK
に統一する。
「正しい情報だけを取る」ことが、パニックを防ぐ最大の防災。
■⑥ 臨時情報は“怖がる必要はない”が“備えのチャンス”
臨時情報は不安を煽るものではなく、
“備えを強化するチャンス”。
特にやるべきは次の3つ。
● 備蓄(食料・水・ガス・照明)の補充
● 家具の最終チェック
● 家族で行動計画の共有
南海トラフは突然発生する可能性もあるため、
臨時情報を“準備を整える合図”として扱うのが正解。
■まとめ|臨時情報は「準備モードに入るための通知」
臨時情報が出ても、
● 避難は不要
● 生活は通常通りでOK
● ただし備えだけは確実に強化
これが正しい捉え方。
南海トラフは日本最大級の災害だが、
“正しい解釈と行動”ができれば、生存率は大きく上がる。
臨時情報は恐れるものではなく、
“命を守る準備のきっかけ”として使うことが最も重要。

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