【元消防職員・防災士が解説】南海トラフ臨時情報が出たときに“家庭で絶対に確認すべき10項目”

南海トラフ臨時情報は、巨大地震の「前兆かもしれない変化」を国が発表する重要な情報だ。
とはいえ、臨時情報=すぐに巨大地震が来る、という意味ではない。

だからこそ、臨時情報は“慌てるための情報”ではなく
“家族の防災体制を一段強化するチャンス”として使うのが正しい。

ここでは、臨時情報が出たときに家庭で必ず確認しておくべき項目をまとめる。


■① 家族の居場所と連絡手段を再確認する

巨大災害で最も困るのは「家族と連絡がつかない」こと。

臨時情報が出たら、すぐに以下を確認しておきたい。

● 災害用伝言ダイヤル(171)の使い方
● 家族LINEのトークルームを固定
● 職場・学校の連絡体制
● スマホのモバイルバッテリーの満充電

“連絡”が取れるかどうかが、家族の安全を守る鍵となる。


■② 避難の優先順位を話し合う

南海トラフでは、津波・倒壊・火災・液状化が同時に起こり得る。

臨時情報は、次の確認をする絶好の機会だ。

● 自宅が津波エリアなら「即避難」
● 夜間は明るいうちに決断
● 車は原則使わず、徒歩避難を基本に
● 高齢者・子どもの優先避難

避難判断を「その場で考える」のは危険。
“家庭内での避難ルール”を今のうちに作る。


■③ 非常持ち出し袋の中身を見直す

臨時情報は、持ち出し袋を再点検する最高のタイミング。

特に以下は劣化・期限切れが起こりやすい。

● 飲料水・ゼリー飲料
● モバイルバッテリー
● カセットボンベ
● 常備薬・胃腸薬
● 子どもの成長に合わせた着替え

「使える状態」を維持してこその防災用品だ。


■④ 在宅避難の備蓄量をチェックする

南海トラフでは、物流が復旧するまで“1週間以上”かかる可能性が高い。

臨時情報が出たら、最低限次を確認する。

● 水:1人1日3L × 7日分
● 主食:米・パスタ・パンの常温備蓄
● カセットガス20本以上
● トイレ袋70回分(家族4人で1週間)

避難所より、在宅避難のほうが圧倒的に快適。
“家で耐えられる体制”を整えておく。


■⑤ 家具の固定状況をチェックする

巨大地震で最も多いケガは「家具転倒」。

臨時情報が出た時こそ、次を見直すべきだ。

● 冷蔵庫・タンス・本棚の固定
● テレビの落下防止
● ガラス飛散防止フィルムの確認
● 寝室の家具を減らす

“寝ている場所を安全にする”だけで、生存率は大きく上がる。


■⑥ 車のガソリン・バッテリー状態を確認

南海トラフでは、車は避難に使いにくい。
しかし、生活インフラとしては非常に役立つ。

● ガソリンは常に半分以上
● モバイルバッテリーとして使えるか
● 車中泊キットの確認
● 予備水・簡易トイレの搭載

停電時の“動く発電所”として活躍する。


■⑦ 高齢者・障がい者の支援体制を整える

南海トラフは、弱者ほど被害が大きくなる。

臨時情報が出たら、次を話し合う。

● 優先避難の順番
● 医療機器の電源確保
● 薬の1週間ストック
● 移動介助の担当決め

家族内の支援計画が整っている家庭は、生存率が高い。


■⑧ 近所との“ゆるい連携”を作る

大災害は、地域の助け合いが命を救う。

臨時情報が出たら、できれば次を確認する。

● 近所の高齢者の状況
● 子どもの帰宅ルート
● 災害時の簡単な声かけルール
● LINE・町内会の連絡ツール

ゆるい繋がりがあるだけで、対応力は大きく変わる。


■⑨ スマホの防災設定を最適化する

臨時情報が出たら、必ず一度スマホ設定を見直す。

● 災害速報アプリの通知ON
● オフライン地図をDL
● 緊急避難場所のピン登録
● バッテリー節約モードの習得

スマホを“防災ツール”として最大限活かす。


■⑩ 心の備えのアップデート

最後に最も大切なのが“メンタル”。

臨時情報は不安を煽るためのものではなく、
「備えを一段アップするための合図」。

● 正しい知識で不安を減らす
● 行動が遅れる心理(正常性バイアス)を理解
● 最悪を想定し、最善の準備をする

心の準備が整っている家庭は、行動が速い。


■まとめ|臨時情報=“家族の防災レベルを上げる日”

臨時情報が出ても、慌てる必要はない。
ただし、行動を1つ以上アップデートすることが大切。

● 家族の連絡体制
● 家の安全点検
● 備蓄の調整
● 避難のルール

この4つを整えられれば、南海トラフ級の災害でも生存率は大きく高まる。

“臨時情報をチャンスに変える家庭”が、一番強い。
今日からできることを、1つだけでも実行しておこう。

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