【元消防職員・防災士が解説】南海トラフ臨時情報が出たら“家庭で”必ずやるべき10の行動|1週間の過ごし方完全ガイド

南海トラフ臨時情報は、「巨大地震の可能性が通常より高まっている」という重要なサイン。
しかし、正しく行動すれば不安だけを増やさず、家族の生存率を確実に上げられる。

ここでは、臨時情報が出たときに“家庭でやるべき10の行動”をまとめた。


■① 家族に情報共有:最初の一言が安心をつくる

臨時情報は知らない人も多い。
まずは家族に一言伝えることが大切。

● 「南海トラフ臨時情報が出たよ。今日は防災意識を少し高めよう」
この一言で、家族は落ち着き、行動しやすくなる。


■② 家族の所在・帰宅時間を確認

巨大地震直後は交通が止まり、家族が帰宅困難になる可能性がある。

● 子どもはどこにいる?
● 夫・妻は何時に帰る?
● 車の場所は?

“家族がどこにいるか把握する”だけで、災害直後の混乱が大きく減る。


■③ 家の中の危険ポイントを5分で確認

震度6以上になると、家具転倒が命取りになる。

5分でできるチェック:
● 冷蔵庫・棚は固定されているか
● 窓ガラス周りに割れる危険物がないか
● 廊下の通路をふさぐ物がないか
● 寝室に落下するものはないか

地震は“家の中の事故”が最も多い。


■④ 非常持ち出しバッグを1度開ける

臨時情報期間中は、避難の可能性もゼロではない。

バッグを開けて必ず確認:
● 水・食料
● モバイルバッテリー
● 懐中電灯
● 簡易トイレ
● 子どもの用品
● 薬・眼鏡

“中身が生きているか”を確認するだけで安心感が全然違う。


■⑤ 食料と水を軽く補充する(買い占めNG)

臨時情報が出ると、店の在庫が一時的になくなることがある。

● 水(家族3日分)
● レトルト・パスタなど主食
● カセットガス

買い占めは不要。
“足りない分だけ足す”のが災害対応として正しい。


■⑥ 車のガソリンを満タンにする

巨大地震のあと、給油所は長蛇の列になる。

臨時情報が出たら、
● できるだけ早めに満タン
● ハイブリッド車はポータブル電源代わり

「満タン」は“家庭用発電所の確保”でもある。


■⑦ お風呂に水をためる(断水リスクに備える)

臨時情報期間は、
● 夜〜翌朝に大地震が来てもおかしくない
● 断水が急に起きても不思議ではない

浴槽の水は
● トイレ
● 生活用水
● 掃除
に使える命綱。


■⑧ スマホを満充電+予備バッテリー準備

通信が止まると情報が遮断され、家族の安否も確認できなくなる。

すべき行動:
● スマホ100%充電
● モバイルバッテリー2個以上
● ポータブル電源の充電
● ラジオアプリの確認

“通信確保”が現代の防災の最優先。


■⑨ 夜間の避難ルートを必ず確認

南海トラフは“夜に発生する可能性も高い”。

夜は危険が増えるため、
● 足元ライトの位置
● 階段・出口の障害物
● 靴の位置
を確認しておく。

避難は「夜が一番難しい」。


■⑩ 家族の集合場所・連絡方法を再確認

臨時情報中は、
● 学校
● 職場
● 習い事
どこにいるか常に動く。

決めておくべき3つ:
● 集合場所
● 第2集合場所
● 通信が途絶えた時の行動

“同じ行動を取り続けること”が家族を守る。


■まとめ|臨時情報は「行動のスイッチ」

南海トラフ臨時情報は、恐れるためのものではない。

これは、
『1週間だけ家族の防災レベルを上げる期間』
だと考えることが大切。

● 家の安全点検
● 備蓄の再確認
● 家族の行動確認
● スマホの充電
● ガソリン満タン

この5つをやるだけで、家族の生存率は大きく上がる。

“いつ来ても大丈夫な家”にしておけば、臨時情報も怖くない。
今日できる一つから始めよう。

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