大型ショッピングモールで地震が起きたとき、最も危険なのは「落下物」と「パニック」。
人が多く、天井が高く、棚やガラスが多いため、家庭とはまったく違う危険がある。
ここでは、モール滞在中に地震が発生した場合の“最重要行動ポイント”をまとめる。
■① 最初の3秒で身を守る行動を取れるかがすべて
大地震は「ドン!」という初期動で判断が遅れやすい。
この3秒で行動が遅れると、落下物でケガするリスクが一気に上がる。
● 商品棚・ガラスケースから離れる
● しゃがんで頭を守る
● 天井照明・吊り看板の真下を避ける
● 子どもを抱き寄せて姿勢を低くする
モール内の揺れは長く感じやすく、物が大量に落ちてくるため“まずは身を守る”が最優先。
■② 揺れが収まったら「安全な場所への移動」を始める
揺れの直後は店内が最も危険。
● 商品棚
● ガラス扉
● 陳列什器
● フードコートの皿類
● エスカレーター周辺
これらは地震で“構造的に弱くなる”場所。
揺れが落ち着いたら、すぐに安全な広い通路へ移動する。
■③ エレベーターは必ず避ける。エスカレーターも停止の可能性
● エレベーターは停止 → 閉じ込めリスク
● エスカレーターは緊急停止 → 転倒事故の危険
地震直後は動かない、または途中で止まる可能性が高い。
非常階段が“唯一の安全ルート”になる。
■④ モール館内放送の指示に必ず従う
大型ショッピングモールは「災害マニュアル」があり、館内放送は状況をリアルタイムに反映している。
● 避難が必要か
● どの出口が安全か
● 駐車場への立ち入り可否
● 火災・破損エリアの情報
放送は“災害のプロが出している指示”なので、必ず従う。
■⑤ フードコート・ガラス面・天井高エリアは“二次災害が多い”
地震直後に最も危険な3つのエリアがこれ。
● 【フードコート】食器・熱い料理・落下物
● 【ガラス面】割れやすく、飛散範囲が広い
● 【アトリウム構造】天井の落下物が多い
見た目はきれいでも、構造上“危険が集まりやすい場所”。
揺れが止まったら、すぐに移動する。
■⑥ 子ども連れは「抱える・引っ張る」ではなく“身を寄せて移動”
● 走らせない
● ベビーカーは方向転換しやすいように荷物を減らす
● 手をつないだら絶対に離さない
● 通路の端をゆっくり歩く
災害時は人の流れが一気に変わり、子どもが巻き込まれやすい。
■⑦ 駐車場への移動は“最終手段”
多くの人が“車に戻ろう”とするが、実は危険。
● 立体駐車場は揺れで損傷
● 車が動いて衝突する可能性
● 出口が大混雑
● 余震でさらに危険になる
モール側が“車の移動OK”と指示を出すまでは、建物外の安全な広場へ避難する方が安全。
■⑧ スマホの電池は「命綱」。災害モードに切り替える
地震直後は通信が混雑し、スマホのバッテリーが一気に減る。
● 低電力モード
● 画面の明るさを下げる
● 位置情報は必要時のみ
● モールのフリーWi-Fiは混雑で不安定
災害時の情報収集はスマホが生命線になるため、電池を守ることが重要。
■⑨ 最終的には「外の広いスペース」が最も安全
ショッピングモールは屋内より屋外の方が危険が少ない。
● ガラス落下なし
● 煙・火災リスクが減る
● 人の流れが広がりやすい
● 二次被害の可能性が低い
避難指示が出たら、建物外の集合場所へ移動する。
■まとめ|大型ショッピングモールは“地震時の危険が多い特殊空間”
● 落下物
● ガラス破損
● 火災リスク
● パニック
● エレベーター停止
● 駐車場の危険
普段の買い物中でも、
「出口はどこか?」
「落下物は何か?」
「どの通路が広いか?」
これだけ意識するだけで、安全度は大幅に上がる。
家族の命を守るために、大型ショッピングモールでの地震対応は必ず知っておきたい防災知識の一つ。

コメント